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MC901樹脂ローラー切削加工品|V溝・旋盤事例

- プラスチック加工品例 -

MC901樹脂ローラー切削加工品|V溝・旋盤事例

MC901(青色MCナイロン)を用いた樹脂ローラー切削加工品の事例です。外径φ28×厚み8mm中心φ7穴70°V溝を設け、卓上旋盤で精密に仕上げたローラー・戸車向け部品をご紹介します。

この記事の要点

  1. 製品概要:MC901(MCナイロン基本グレード)製のローラー形状切削加工品で、外径φ28×厚み8mm・中心φ7穴・70°V溝付きの特注部品事例です。
  2. 加工方法:φ30丸棒材から卓上旋盤(ベンチレース)で穴あけ・外径・V溝・両面肉抜き・糸面取りまで一貫加工し、公差0~+0.015mm・▽▽▽相当の表面粗さを確保しています。
  3. 素材特性と用途:MC901は耐摩耗性・自己潤滑性・機械的強度・軽量性に優れるエンプラで、搬送ローラーや戸車などの摺動部品に適した素材です。
  4. 物性・比較情報:ページ内のMC901物性値表と他素材(POM・PEEK・アルミ・ステンレス)との比較表により、金属代替やメンテナンスコスト低減の検討がしやすくなっています。
  5. 関連事例と素材情報:MC901切削加工品の一覧MCナイロン加工品事例素材解説ページから、事例比較や素材選定・お見積り相談が行えます。
    MC901切削加工品の一覧ページ
    MCナイロン加工品|MC901の切削加工事例ページ
    MCナイロン素材解説ページ
MC901切削加工品 φ28×8mm ローラー形状部品の全体写真(中心φ7穴・70°V溝・両面肉抜き)
青色MCナイロンMC901樹脂ローラー切削加工品の全体写真です。外径φ28×厚み8mm、中心φ7穴70°V溝、両面肉抜き加工を施した精密ローラー部品の仕様が分かります。
MC901ローラー切削加工品の拡大写真(V溝R0.4仕上げ・▽▽▽相当の表面粗さ)
MC901樹脂ローラー切削加工品の拡大写真です。70°V溝R0.4仕上げ▽▽▽相当の表面粗さなど、旋盤加工のポイントが確認できます。
MC901樹脂ローラー切削加工品の代表仕様
項目 内容
素材 MC901(青色MCナイロン)
外形寸法 外径φ28×厚み8mm、中心φ7穴(0~+0.015)70°V溝
加工内容 穴あけ外径切削V溝加工両面肉抜き糸面取り
加工設備 卓上旋盤(ベンチレース)
仕上げ R0.4仕上げ▽▽▽相当の表面粗さ
図面支給 PDF図面支給に対応
ロット 1個から試作・小ロット生産対応

▶ 過去のMC901切削加工事例は、MC901切削加工品の一覧ページでご紹介しています。

MC901を含むMCナイロン素材の特性・物性値・用途例は、MCナイロン素材解説ページにまとめています。


MC901切削加工の詳細解説

φ30丸棒材から卓上旋盤(ベンチレース)で一貫加工した特注ローラー部品です。中心φ7穴(0~+0.015)を高精度で切削後、外径φ28に70°V溝を加工。V溝奥はR0.4仕上げ・▽▽▽相当の表面粗さとし、両面の肉抜き・糸面取りにより軽量化と安全な手触りを実現しています。

MC901加工工程ステップ

  1. 加工準備:PDF図面を解析し、φ30丸棒材を卓上旋盤にセットします。
  2. 穴あけ加工:ドリルで中央にφ7(0~+0.015)の公差付き穴を精密切削します。
  3. 前面加工:バイトでワーク前面を平坦に切削し、基準面を形成します。
  4. 外径切削:バイトで外径をφ28mmに仕上げます。
  5. V溝加工:外径φ28に70°のV溝を加工。奥はR0.4仕上げ・▽▽▽相当の表面粗さを実現します。
  6. 長さ加工:後面を切削して厚み8mmに仕上げます。
  7. 肉抜き加工:両面を片面ずつ切削し、戸車・車輪のようなローラー形状に仕上げます。
  8. 糸面取り加工:各部のエッジを糸面取りし、手触りを滑らかにします。
  9. 最終検査:寸法測定・外観検査を実施し、品質基準をクリアしたものを出荷します。

MC901切削加工で注意すべきポイント

  • 切削速度の最適化:熱伝導率が低いため、切削速度は50~100m/minが適切。過速は切削熱による寸法精度低下を招きます。
  • 工具選定:超硬バイトまたはハイス鋼バイトを使用。すくい角10~15°、逃げ角6~10°を推奨します。
  • 固定方法:比較的軟質なため、過度な締め付けは変形の原因となります。適切なクランプ圧で固定してください。
  • 冷却対策:エアブローまたは水溶性切削油を使用し、切削熱を抑制します。
  • 吸水対策:吸水後の寸法変化を考慮した設計が必要です。精密部品は予め吸水させてから仕上げ加工する方法もあります。
  • バリ除去:切削後はバリが発生しやすいため、糸面取り・バリ取り工程を丁寧に行います。

本製品で使用したMC901について

本製品には、ポリアミド6をベースにしたモノマーキャスト製法で製造されるMC901(青色MCナイロン基本グレード)を使用しています。MCナイロン素材解説ページでは、MC901の詳しい特性や、MC801(耐候性強化)・MC703HL(摺動性強化)・MC602ST(高強度耐熱)・MC501CDR2(導電性)など各グレードの違いも解説しています。

MC901の特性と優位性

MC901は、優れた機械的特性と加工性を兼ね備えた汎用エンジニアリングプラスチックです。

  • 耐摩耗性・自己潤滑性:無給油でも使用可能。摺動部品として金属比較でメンテナンスコストを大幅に削減できます。
  • 高い機械的強度:引張強度96MPa、曲げ強度110MPa。アイゾット衝撃値50J/mと優れた耐衝撃性を持ちます。
  • 優れた切削加工性旋盤マシニングフライス穴あけなど多様な機械加工に対応し、複雑形状も容易に製作できます。
  • 軽量性:比重1.16は金属の約1/7。部品軽量化により省エネルギー化・機械高速化に貢献します。
  • 耐熱性:連続使用温度120℃まで対応可能。一般的な産業機械環境での使用に十分な耐熱性があります。
  • 耐薬品性:有機溶剤・油脂・アルカリ性薬品に高い耐性。ただし強酸には弱いため使用環境の確認が必要です。

MC901の主要特性(物性値)

MC901の主要物性値(代表値)
項目 数値 単位
比重 1.16
引張強度 96 MPa
伸び 30 %
引張弾性率 3,432 MPa
圧縮強度(5%変形) 95 MPa
曲げ強度 110 MPa
アイゾット衝撃値(ノッチ付) 50 J/m
ロックウェル硬度 120 Rスケール
連続使用温度 120
融点 222
線膨張係数 9.0×10-5 /℃
吸水率(23℃水中飽和) 6.0 %
吸水率(23℃水中24時間) 0.8 %

※上記数値は絶乾時の代表値であり、保証値ではありません。参考値としてご利用ください。

MC901・他樹脂素材・金属素材との比較表と優位性分析

以下の表は、MC901と他の代表的な樹脂素材(POMPEEK)および金属素材(アルミニウムA5052、ステンレスSUS304)を、主要な物性値で比較したものです。

MC901・POM・PEEK・アルミニウムA5052・ステンレスSUS304の物性比較表
素材名 比重 引張強度
(MPa)
曲げ強度
(MPa)
連続使用温度
(℃)
吸水率
(%)
コスト指数 加工品事例
MC901
(本製品使用)
1.16 96 110 120 6.0 100 MC901加工品事例
POM
(ポリアセタール)
1.41 61 89 90 0.2 80 POM加工品事例
PEEK
(スーパーエンプラ)
1.32 98 170 250 0.1 500 PEEK加工品事例
A5052
(アルミニウム)
2.68 215 150 120
SUS304
(ステンレス)
7.93 520 400 250

※コスト指数はMC901を100とした場合の相対値です。数値は代表値であり、保証値ではありません。

比較表から見るMC901の優位点

  • 軽量性:比重1.16はアルミニウム(2.68)の約43%、ステンレス(7.93)の約15%の重量です。
  • コストパフォーマンスPEEKの約1/5のコストで同等の引張強度を実現。POMより優れた耐摩耗性・自己潤滑性を持ちながらコスト差は小さいです。
  • 加工性:金属と比較して切削加工が容易で工具寿命も長く、加工コストを抑えられます。
  • 自己潤滑性:無給油での使用が可能で、メンテナンスコスト削減と食品機械など油分を嫌う環境に最適です。
  • 耐摩耗性:POM比較で優れた耐摩耗性を持ち、高荷重下でも安定した摺動性能を発揮します。

MC901の長所と短所の分析

MC901の長所(メリット)と短所(デメリット)一覧
長所(メリット) 短所(デメリット)
優れた耐摩耗性
摺動部品として高荷重下でも優れた性能を発揮
吸水性がある
飽和吸水率6%で寸法変化の考慮が必要
自己潤滑性
無給油で使用可能、メンテナンスコスト削減
耐薬品性に制限
強酸・強アルカリには弱い
高い機械的強度
引張強度96MPa、耐衝撃性に優れる
連続使用温度の制限
120℃が上限で、高温環境では使用不可
優れた切削加工性
複雑形状の加工が容易、工具寿命も長い
耐候性
長期間の紫外線曝露で劣化の可能性
軽量性
比重1.16で金属の約1/7、省エネに貢献
線膨張係数が大きい
9.0×10-5/℃で金属より温度変化の影響を受けやすい

MC901加工でよくあるトラブルと当社の対策

MC901切削加工でよくあるトラブルの原因と当社の対策
トラブル 主な原因 当社の対策
寸法精度の低下 切削熱による熱変形、吸水による寸法変化 適切な切削速度の設定、切削油使用、吸水を考慮した加工寸法設定
バリの発生 切れ味の悪い工具使用、切削条件の不適切 鋭利な刃先の工具使用、適切な切削速度と送り速度、バリ取り工程の実施
表面粗さの悪化 工具摩耗、切削速度の不適切、ビビり振動 定期的な工具交換、最適な切削条件設定、剛性の高い固定方法
ワークの変形 過度なクランプ圧、切削熱による変形 適切なクランプ圧での固定、切削油による冷却、複数回に分けた加工
工具寿命の短縮 切削条件の不適切、工具材質の選定ミス 超硬工具の使用、適切な切削速度と送り速度の設定

MC901の切削加工でお困りの際は、当社にご相談ください。

お問い合わせメールフォーム

電話での問い合わせは 0553-33-6927 まで

当社のMC901加工が活躍する分野

MC901の優れた特性を活かし、様々な産業分野で精密切削加工部品を製作しています。お客様の図面に基づく完全オーダーメイド対応が可能です。

  • 搬送・物流機器:ローラー、プーリー、ガイドレール、スライドプレートなどの摺動部品に使用。無給油での長期使用を実現します。
  • 食品機械:自己潤滑性と衛生性を活かし、搬送用ローラー、ガイド部品、スターホイールなどに採用されています。
  • 産業機械・自動化設備:歯車、カム、軸受、ライナーなど機構部品として、金属代替による軽量化・静音化に貢献します。
  • 試作・開発1個からの小ロット対応で、新製品開発用試作から少量生産まで柔軟に対応可能です。

主な加工実績分野

  • 搬送機器部品:コンベア用ローラー、ガイドレール、スライドプレート
  • 食品機械部品:搬送用ローラー、スターホイール、ガイド部品
  • 包装機械部品:ガイドローラー、摺動部品、位置決め部品
  • 産業機械部品:歯車、カム、軸受、ライナー、ブッシュ
  • 自動化設備部品:ロボット用摺動部品、ガイド部品
  • 試作・開発部品:新製品開発用試作部品、評価用サンプル(1個から対応)
  • 特注精密加工部品:図面支給による完全オーダーメイド部品

よくあるご質問(FAQ)

Q1. MC901とはどのような素材ですか?

A1. MC901は、MCナイロン(モノキャストナイロン)の基本グレードで、青色のキャストナイロンです。ポリアミド6をベースにした高性能エンジニアリングプラスチックで、耐摩耗性、自己潤滑性、機械的強度に優れたバランスの取れた素材です。

Q2. MC901切削加工の最小ロットは何個からですか?

A2. 1個から対応可能です。試作部品・開発用サンプル・少量生産まで柔軟に対応いたします。

Q3. 図面がなくても加工依頼できますか?

A3. はい、可能です。現物サンプルからの製作、スケッチからの図面起こしにも対応いたします。お気軽にご相談ください。

Q4. MC901の納期はどのくらいですか?

A4. 加工内容や数量により異なりますが、標準的な部品で5~7日程度です。短納期対応も可能ですので、ご相談ください。

Q5. MC901の耐熱温度はどれくらいですか?

A5. 連続使用温度は120℃です。長期使用では120℃以下での使用を推奨します。

Q6. MC901は吸水性がありますか? 寸法変化は大きいですか?

A6. はい、吸水性があります。飽和吸水率は約6%、24時間水中浸漬で約0.8%の吸水率です。精密部品の場合は吸水を考慮した設計が必要です。

Q7. MC901と他のMCナイロングレード(MC801、MC703HLなど)の違いは何ですか?

A7. MC901は基本グレードで、バランスの取れた性能を持ちます。MC801は耐候性強化版(屋外使用向け)、MC703HLは摺動性強化版(スティックスリップ対策)、MC602STは高強度・耐熱版です。グレードの違いはMCナイロン素材解説ページをご覧ください。

Q8. 金属部品をMC901に置き換えるメリットは何ですか?

A8. 軽量化(金属の約1/7の重量)、無給油化によるメンテナンスコスト削減、静音化、絶縁性などのメリットがあります。また切削加工性が良く、複雑形状の部品製作も容易です。

Q9. MC901の加工で表面粗さの指定は可能ですか?

A9. はい、可能です。本製品のように▽▽▽指定の滑らかな仕上げから、より精密な表面粗さまで対応いたします。

Q10. MC901切削加工の公差はどこまで対応できますか?

A10. 一般的な精度は±0.1mm程度ですが、本製品のような0~+0.015mmの公差にも対応した実績があります。厳しい公差が必要な場合も、加工方法を工夫して対応いたします。詳細はご相談ください。

Q11. MC901は食品機械に使用できますか?

A11. はい、使用可能です。自己潤滑性があり無給油で使用できるため、食品機械の搬送用ローラーやガイド部品に適しています。ただし、直接食品に触れる用途では食品衛生法への適合確認が必要です。

Q12. 見積もりに必要な情報は何ですか?

A12. 図面、見積もり検討数量、納期希望をお知らせください。図面がない場合は、現物サンプル・スケッチ・写真からの図面作成も対応可能です。

ご注文から納品までの流れ

  1. お問い合わせ・図面支給お問い合わせフォームまたはFAX(0553-32-1502)、お電話(0553-33-6927)でご連絡ください。現物サンプル・スケッチでも対応可能です。
  2. 仕様確認:図面内容、加工数量、納期、特殊要求事項などを確認させていただきます。
  3. お見積書作成と提出:通常1~2営業日でお見積書を提出いたします。
  4. ご注文:お見積内容にご納得いただけましたら、注文書をご提出ください。
  5. 材料手配・加工開始:必要な素材を手配し、加工を開始いたします。
  6. 加工・製作:熟練の技術者が図面に基づいて精密に加工いたします。
  7. 品質検査:寸法測定・外観検査を実施し、品質基準をクリアしたものを出荷いたします。
  8. 梱包・納品:丁寧に梱包し、指定の納品先へお届けいたします。

まとめ

MC901は耐摩耗性・自己潤滑性・機械的強度・切削加工性に優れた汎用エンジニアリングプラスチックです。当社は長年の樹脂加工経験を活かし、1個からの小ロット・図面支給によるオーダーメイドで高品質なMC901切削加工品を提供しています。

試作部品、金属からの置き換え、新製品開発サポートなど、様々なニーズに対応可能です。MC901切削加工に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。

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電話での問い合わせは 0553-33-6927 まで


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