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MCナイロン加工品|MC901の切削加工事例

- プラスチック加工品例 -

MCナイロン加工品|MC901の切削加工事例

MCナイロン(MC901)を用いた切削加工事例です。NC旋盤加工により、テーパー形状貫通穴加工に対応し、摺動部品や機構部品に適した精密加工を、試作1個から柔軟に製作します。

この記事の要点

  1. 対応素材:MCナイロン(MC901中心)、ブラック/着色にも対応
  2. 精度実績:公差±0.025~0.05mmの製作事例あり
  3. 加工方法:NC旋盤、テーパー加工、貫通穴加工 等を一貫対応
  4. 典型用途:ガイド、ブッシュ、ギア、ローラー、摺動部品 ほか
  5. 関連リンクMCナイロン加工事例一覧ページMC901切削加工事例一覧ページMCナイロン素材解説ページ主要設備一覧ページ見積依頼フォーム
MCナイロン(MC901)|丸棒加工品|NC旋盤加工|テーパー・貫通穴・C面取り|全体写真
MC901加工例:NC旋盤加工により、±0.025~0.05mmの精度実績を持つ精密部品の全体写真です。

MCナイロン(MC901)|丸棒加工品|NC旋盤加工|テーパー・貫通穴・C面取り|詳細拡大写真
MCナイロン(MC901)の精密切削加工例。NC旋盤加工でテーパー・貫通穴・面取りを仕上げた詳細拡大写真です。

MCナイロン加工品の代表仕様
項目 内容
素材 MCナイロン(MC901)丸棒材
外形寸法(公差含む) 寸法は個別図面に基づき対応。精度実績として±0.025~0.05mmの製作事例あり
加工内容 NC旋盤加工による外径加工、テーパー形状貫通穴加工C面取り
加工設備 NC旋盤(精密切削対応)
仕上げ テーパー部精密仕上げバリ取り糸面取り
図面・ロット 紙図面支給に対応、試作1個から製作可能

MCナイロン(MC901)精密加工の技術解説

本製品は、MCナイロン(MC901)丸棒材を使用し、NC旋盤による精密切削加工で製作した特注部品です。お客様から支給された紙図面をもとにNCプログラムを作成し、複数の切削工具を使い分けながら高精度な加工を実現しています。MCナイロンは機械的強度と耐摩耗性に優れたエンジニアリングプラスチックで、テーパー形状や微細な突起部の精密加工にも対応しています。

▶ MCナイロンの他事例との比較をしたい方は、MCナイロン加工品の事例一覧ページもあわせてご覧ください。

MCナイロン加工工程ステップ

  1. 図面確認とNCプログラム作成 – 紙図面をCAD/CAMで取り込み、加工経路と工具を選定します
  2. 素材の長さ調整 – MC901丸棒材を、削りしろを含めた指定寸法に切断します
  3. 外径粗削り加工 – NC旋盤で大まかな外径を削り出し、仕上げしろを確保します
  4. テーパー部精密仕上げ – 専用バイトで連続したテーパー面を高精度に仕上げます
  5. 両端突起部の精密切削 – 精密加工により±0.025~0.05mmの寸法精度を確保します(本ページ事例実績)
  6. 中央貫通穴加工 – ドリル加工で真円度・表面粗さを確保した貫通穴を仕上げます
  7. バリ取りと糸面取り処理 – 全エッジにC0.2~0.5の糸面取りとバリ取りを施します
  8. 寸法検査と出荷 – マイクロメーターで全寸法を検査し、図面通りの精度を確認後に出荷します

MCナイロン切削加工で注意すべきポイント

  • 切削速度の最適化 – 熱変形防止のため周速50~150m/minを推奨します
  • 切れ味の良い工具選定 – 超硬チップまたはHSSの鋭利な刃先で切削抵抗を最小化します
  • 適切な送り速度 – 0.1~0.3mm/revで仕上げ面品質と加工効率を両立します
  • クーラントの使用 – 水溶性切削液またはエアブローで切削熱を除去し、寸法精度を安定させます
  • 確実な固定方法 – 過度な締付けを避ける専用治具で変形を防止します
  • 切り込み深さの管理 – 1パスあたり0.5~2.0mmで素材への負荷を最適化します
  • 吸水による寸法変化対策 – 加工後の吸水膨張を見越した寸法補正を行います
  • 切りくずの排出 – チップブレーカーとエアブローで切りくずの絡みを防止します

本製品で使用したMCナイロン(MC901)について

本製品では、MCナイロン(MC901)という高性能エンジニアリングプラスチックを使用しています。MCナイロンは「モノマーキャスティングナイロン」の略で、ナイロン6のモノマー(カプロラクタム)を重合硬化させて製造する注型ナイロンです。

MCナイロンには、青色の基本グレード・MC901をはじめ、耐候性グレード・MC801摺動性グレード・MC703HL高強度耐熱グレード・MC602ST帯電防止グレード・MC501CDRシリーズなど、用途に応じた多彩なバリエーションがあります。

▶ MCナイロンの詳しい特性や種類については、樹脂加工ドットコムのMCナイロン素材解説ページをご覧ください。

MCナイロン(MC901)の特性と優位性

MCナイロン(MC901)は、優れた機械的強度と耐摩耗性を兼ね備えた高性能樹脂素材です。金属に匹敵する強度を持ちながら約7分の1の軽量性を実現し、設備の軽量化や省エネルギー化に貢献します。優れた切削加工性も大きな特長で、NC旋盤加工をはじめとする精密切削に適しています。

自己潤滑性と低摩擦係数により無給油での摺動部品として使用でき、メンテナンスコストの削減が可能です。また、優れた耐衝撃性を持ち、繰り返し荷重がかかる用途でも長期間安定して使用できます。

電気絶縁性に優れ電気・電子機器の絶縁部品にも適しており、耐薬品性の高さから化学プラントや食品機械など薬品に触れる環境でも広く採用されています。

ただし、吸水性があるため湿度による寸法変化に注意が必要です。当社では長年の経験から、吸水による影響を考慮した加工・寸法管理を行っています。

MCナイロン(MC901)の主要特性(物性値)

下表は、MCナイロン(MC901)の代表的な物性値を一覧にしたものです。実際の設計では安全率を見込んだ上で、使用温度・荷重・摺動条件などを考慮してご検討ください。

MCナイロン(MC901)の主要物性値一覧
物性項目 単位 MC901 数値
比重 1.15~1.16
引張強度 MPa 85~95
曲げ強度 MPa 110~120
圧縮強度 MPa 100~110
引張弾性率 MPa 2,800~3,200
衝撃強度(シャルピー) kJ/m2 10~15
摩擦係数(対鋼) 0.15~0.25
吸水率(24時間) % 1.5~2.5
連続使用温度 100~110
熱変形温度 160~180
線膨張係数 ×10-5/K 8~10
体積抵抗率 Ω・cm 1013~1014

MCナイロン・他樹脂素材・金属素材との比較表と優位性分析

MCナイロン(MC901)と、代表的なエンジニアリングプラスチック(POM・PEEK)、および金属材料(アルミ・鉄)を、比重・強度・摩擦係数などの観点で比較した一覧です。

MCナイロン・他樹脂・金属材料の特性比較一覧
特性項目 MCナイロン
(MC901)
POM
(デルリン)
PEEK アルミニウム
(A5052)

(SS400)
比重 1.15 1.42 1.30 2.70 7.85
引張強度 (MPa) 85~95 65~70 90~100 195~215 400~510
摩擦係数 0.15~0.25 0.20~0.35 0.30~0.40 0.40~0.50 0.60~0.80
耐摩耗性 極めて優 中~優
連続使用温度 (℃) 100~110 90~100 250~260 200 400
切削加工性 中~優
耐薬品性 極めて優 劣(錆びる)
コスト(指数) 100 80 600~800 120~150 50~70
汎用性 極めて高い 高い 特殊用途 高い 極めて高い
加工品事例 MCナイロン加工品事例 POM加工品事例 PEEK加工品事例

比較表から見るMCナイロンの優位点

  • 軽量性 – アルミの約43%・鉄の約15%の重量で、設備の軽量化・省エネ・運搬コスト削減に直結します
  • 優れた摺動特性 – 摩擦係数が金属の1/2~1/3と低く、自己潤滑性によるメンテナンスフリー運転が可能です
  • コストパフォーマンス – PEEKの1/6~1/8のコストで、優れた切削加工性と汎用性を実現します
  • 高い汎用性 – 100℃程度までの環境では、機械的強度・耐薬品性・加工性のバランスが極めて優れています
  • 電気絶縁性 – 金属では不可能な電気絶縁部品・非磁性部品としての使用が可能です

MCナイロン(MC901)の長所・短所分析

MCナイロン(MC901)の長所と注意点
評価 特性内容
長所 高い機械的強度 – 引張強度85~95MPa、優れた耐衝撃性で構造部品に適用可能
長所 優れた耐摩耗性と自己潤滑性 – 摩擦係数0.15~0.25で無給油運転が可能、メンテナンスコスト削減
長所 軽量性 – 比重1.15で鉄の約1/7、アルミの約1/2.3と軽量、設備の軽量化に貢献
長所 優れた切削加工性 – NC旋盤加工をはじめとする精密切削に適し、複雑形状にも対応しやすい素材です
長所 良好な耐薬品性 – 油類・アルカリ・有機溶剤に対して安定、化学プラントや食品機械に適用可能
長所 電気絶縁性 – 体積抵抗率1013~1014 Ω・cmで絶縁部品・非磁性部品に最適
長所 コストパフォーマンス – PEEKなどスーパーエンプラと比較して1/6~1/8のコストで実用性高い
短所 吸水性 – 吸水率1.5~2.5%(24時間)のため、湿度環境下で寸法変化や物性低下が発生
短所 耐熱温度の制限 – 連続使用温度100~110℃のため、高温環境(150℃以上)では使用不可
短所 強酸への耐性 – 濃硫酸や濃塩酸など強酸に対しては耐性が低く、劣化する可能性あり
短所 紫外線による劣化 – 長期間の屋外使用では紫外線により変色・脆化が進行する場合あり

MCナイロン加工でよくあるトラブルと当社の対策

MCナイロン加工で起こりやすい課題と対策
トラブル 主な原因 当社の対策
寸法精度の悪化 切削熱による熱膨張、吸水による寸法変化 適切な切削油剤の使用と冷却時間の確保、吸水による膨張を見越した寸法管理
加工面の粗さ 切削速度・送り速度の不適切、工具の摩耗 最適な切削条件の設定(周速50~150m/min)、定期的な工具交換とメンテナンス
材料の変形 固定治具による過度な締付け、切削抵抗 専用治具による適切な固定、切り込み深さと送り速度の最適化で切削抵抗を軽減
バリの発生 工具の切れ味不良、不適切な切削条件 鋭利な刃先の工具使用、加工後の丁寧なバリ取りと糸面取り処理(C0.2~0.5)
切りくずの絡み 長い連続切りくずの発生、排出不良 チップブレーカー付き工具の使用、エアブローによる切りくず除去
穴加工の精度不良 ドリルの振れ、切削条件の不適切 高精度なドリル使用とセンター穴加工、段階的な穴径拡大による精度確保

MCナイロン加工でお困りのことがあれば、豊富な経験を持つ当社にお気軽にご相談ください。図面支給による特注加工から小ロット対応まで、お客様のニーズに柔軟に対応いたします。

当社のMCナイロン加工が活躍する分野

MCナイロンは機械的強度・耐摩耗性・自己潤滑性のバランスに優れた素材で、摺動部品・機構部品・軽量化部品の金属代替材料として幅広い分野で採用されています。当社では1個からの試作・小ロット対応を強みとし、複雑形状の特注精密加工部品の製作実績も豊富です。

主な加工実績分野

  • 産業機械 – 搬送装置のガイドローラー、軸受部品、スライドブッシュ、カム機構部品
  • 食品機械 – コンベア部品、ガイドレール、スクレーパー、非金属接触部品
  • 化学プラント – 耐薬品性シール材、バルブ部品、ポンプ部品
  • 搬送機器 – 軽量化ローラー、プーリー、スプロケット、チェーンガイド
  • 電気・電子機器 – 絶縁スペーサー、非磁性部品、絶縁カバー
  • 自動車関連 – 試作部品、プロトタイプ部品、治具・検具部品
  • 試作・開発分野 – 新製品開発の試作部品、1個から対応の特注加工品

MCナイロン加工に関するよくある質問(FAQ)

Q1. MCナイロン(MC901)とは、どのような素材ですか?

A1. MCナイロンは「モノマーキャスティングナイロン」の略で、ナイロン6のモノマーを重合硬化させて製造する注型ナイロンです。優れた機械的強度・耐摩耗性・自己潤滑性を持ち、金属部品の代替や摺動部品として広く使用されています。比重1.15と軽量で、切削加工性にも優れているため、特注部品の製作に適しています。

Q2. MCナイロンの加工精度はどの程度まで可能ですか?

A2. 当社のNC旋盤加工では、寸法公差±0.025~0.05mm程度の精密加工が可能です。テーパー部や突起部などの複雑形状でも、適切な工具選定と切削条件により高精度な仕上げを実現しています。ただし、MCナイロンは吸水性があるため、使用環境によっては若干の寸法変化を考慮する必要があります。

Q3. 小ロット(1個~数個)でも加工依頼できますか?

A3. はい、1個からの小ロット加工に対応しています。試作品や開発段階での少量生産、補修部品の製作など、お客様のニーズに柔軟に対応いたします。NC旋盤によるプログラム加工のため、図面をいただければ効率的に製作可能です。

Q4. MCナイロンとPOM(デルリン・ジュラコン)、どちらを選べばよいですか?

A4. MCナイロンは耐衝撃性と耐摩耗性に優れ、荷重がかかる摺動部品に適しています。POMは寸法安定性と剛性に優れ、精密機構部品に適しています。使用環境(温度・荷重・摺動条件など)に応じて最適な素材をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

Q5. MCナイロンの納期はどのくらいですか?

A5. 図面をいただいてから、通常7~10日程度でお納めしています。形状の複雑さや数量、素材の在庫状況により変動しますので、お急ぎの場合はご相談ください。短納期対応も可能な限り対応いたします。

Q6. MCナイロンは屋外で使用できますか?

A6. MCナイロンは紫外線により劣化するため、長期間の屋外使用には注意が必要です。屋外使用の場合は、UVカット処理や塗装などの対策を検討するか、耐候性グレードのMCナイロンをお勧めします。使用環境を詳しくお聞かせいただければ、最適な素材と対策をご提案いたします。

Q7. 図面がない場合でも加工依頼できますか?

A7. 現物サンプルやスケッチをお持ちいただければ、当社で図面を起こすことも可能です。また、用途や機能をお聞かせいただければ、設計段階からのご相談にも対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

Q8. MCナイロンの切削加工で注意すべき点は何ですか?

A8. MCナイロン加工では、切削熱による寸法変化吸水による膨張に注意が必要です。当社では適切な切削速度(周速50~150m/min)、クーラント(切削液、エアブロー)の使用、工具の切れ味管理により、これらの問題を最小限に抑えています。また、過度な固定による変形を避けるため、専用治具を使用しています。

Q9. MCナイロンは食品機械に使用できますか?

A9. はい、MCナイロンは沸騰水に1.5時間浸漬するなどの前処理を行うことで食品衛生法に適合しますので、食品機械の部品として使用可能です。耐薬品性にも優れているため、洗浄剤にも強く、衛生的な環境で使用できます。ただし、用途によっては、グレードを適切に選択したほうがよい場合もあります。

Q10. MCナイロンの耐熱温度はどのくらいですか?

A10. MCナイロン(MC901)の連続使用温度は100~110℃です。短時間であれば120℃程度まで使用可能ですが、長時間の高温使用は物性低下の原因となります。より高温環境での使用をお考えの場合は、耐熱グレード(MC602ST等)や他の素材(PEEKなど)をご提案いたします。

Q11. 加工後のMCナイロン部品に表面処理は必要ですか?

A11. MCナイロンはそのままでも優れた摺動特性を持つため、多くの場合は表面処理不要です。ただし、さらなる摩擦係数低減が必要な場合は、研摩仕上げなどの表面処理も可能です。用途に応じて最適な処理方法をご提案いたします。

Q12. 見積もりに必要な情報は何ですか?

A12. 図面(PDF、DXF等)数量使用素材をお知らせください。図面がない場合は、現物サンプルの写真や寸法スケッチにて、図面作成も行っております。用途や使用環境も教えていただければ、より適切な素材や加工方法をご提案できます。お問い合わせメールフォームまたはお電話(0553-33-6927)でお気軽にご連絡ください。

お問い合わせから納品までの流れ

  1. お問い合わせ・図面支給お問い合わせメールフォームまたはお電話・FAX(0553-32-1502)で、図面(PDF、DXF等)と数量・使用素材をお知らせください
  2. 図面確認・技術検討 – 加工方法・使用素材・製作可能性を確認します
  3. 見積書作成と提出 – 加工費用・素材費・納期を記載した見積書をメールまたはFAXでお送りします
  4. ご注文・注文書受領 – 見積内容にご納得いただけましたら、注文書をご送付ください
  5. NCプログラム作成 – CAD/CAMで図面データを取り込み、最適な加工プログラムを作成します
  6. 精密切削加工 – NC旋盤による精密加工を実施し、寸法精度と品質を確保します
  7. 品質検査 – マイクロメーターで全寸法を検査し、図面通りの精度を確認します
  8. 梱包・出荷・納品 – 丁寧に梱包し、指定の納品先へお届けいたします

まとめ

MCナイロン(MC901)は、優れた機械的強度・耐摩耗性・自己潤滑性を持つ高性能エンジニアリングプラスチックです。金属に匹敵する強度と約7分の1の軽量性を兼ね備え、摺動部品・機構部品の金属代替材料として産業機械・食品機械・化学プラント・搬送機器など幅広い分野で採用されています。

当社ではNC旋盤による精密切削加工で寸法公差±0.025~0.05mm程度を実現し、1個からの小ロット・試作対応も強みです。図面支給による特注加工はもちろん、現物サンプルやスケッチからの製作にも対応します。MCナイロン加工のことなら、経験豊富な株式会社三森製作所にお任せください。

お問い合わせメールフォーム

電話でのお問い合わせは 0553-33-6927 まで


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