
ポリプロピレンすぐばかさ歯車加工品
- プラスチック加工品例 -
ポリプロピレンすぐばかさ歯車加工品




ポリプロピレンすぐばかさ歯車加工品です。
片手で持てる程度の大きさをしています。(詳細は非公開)
ポリプロピレンの丸棒から、切削加工で削り出して製作しています。
中心に穴あけ加工を行い、更にキー溝を掘っています。
ポリプロピレン(Polypropylene、PP)は、プロピレンを原料とする熱可塑性樹脂の一種です。
軽量で耐熱性、耐薬品性に優れ、様々な製品に幅広く利用されている汎用プラスチックといえます。
軽量でありながら優れた強度を持ち、化学的に安定しているため多くの薬品に対して耐性があります。
すぐばかさ歯車(直歯傘歯車、ストレートベベルギヤ)は、かさ歯車の一種で、その名前のとおり歯が真っすぐな形状をしています。
円錐台のような形をしていて、主に直角に交わる2つの軸の間で動力を伝えるのに使われます。
歯が直線なので、加工が比較的簡単で、コストを抑えて作ることができます。
そのため、自動車の差動装置や様々な産業機械、手動工具など、多くの場所で利用されています。
ただ、高速で回転させると騒音や振動が出やすい傾向があるため、比較的低い速度での使用に適しています。
[注]:歯車(ギア、ギヤ)の加工には、図面(歯車の形状情報)が必要です。
(※これまで作ったポリプロピレン切削加工製品はこちら → ポリプロピレン切削加工品)
(※これまで作った歯車加工製品はこちら → 歯車加工品)
(※詳しい素材情報はこちら → ポリプロピレン(PP,Polypropylene))
ポリプロピレンすぐばかさ歯車加工品 | 樹脂加工ドットコム
加工内容と加工方法の詳細な解説
ポリプロピレン(PP)樹脂の丸棒材を使用したすぐばかさ歯車(直歯傘歯車、ストレートベベルギヤ)は、精密切削加工により高精度で製作されます。この加工では、ポリプロピレンの丸棒材を正確に削り出し、歯車の形状を形成します。すぐばかさ歯車は、角度のある歯を持つ円錐形状の歯車で、軸が交差する機械構造に適しています。加工のポイントは以下の通りです:
- 高精度な切削:ポリプロピレンは柔軟性があるため、切削時に適切な工具選定と加工条件の調整が必要です。適切な切削条件と鋭利な刃物を使用し、熱変形やバリを最小限に抑えます。
- 表面仕上げ:滑らかな表面を得るため、仕上げ加工を丁寧に行い、歯車の噛み合い精度を向上させます。
- 公差管理:歯車のピッチや歯形の精度を厳密に管理し、±0.05mm程度の公差を実現します。
このような精密切削加工により、軽量で耐久性のある歯車が完成し、さまざまな用途に対応します。
ポリプロピレン樹脂の長所と短所
長所
- 軽量:ポリプロピレンは比重が0.9~0.91g/cm³と軽く、金属製歯車に比べて大幅な軽量化が可能です。
- 耐薬品性:酸やアルカリ、溶剤に対して優れた耐性を持ち、化学プラントや食品加工機器に適しています。
- 低吸水性:水をほとんど吸収しないため、湿気のある環境でも寸法安定性が保たれます。
- コスト効率:他の樹脂や金属素材と比較して、材料コストが低い上に加工が容易です。
- 電気絶縁性:優れた絶縁特性を持ち、電気機器での使用に適しています。
短所
- 耐熱性の低さ:融点が約160℃と低く、高温環境では変形する可能性があります。
- 機械的強度の限界:金属や高強度樹脂(例:POMやPEEK)に比べ、引張強度や硬度が劣ります。
- 耐摩耗性の低さ:摩擦による摩耗が起こりやすく、高負荷の用途では摩耗対策が必要です。
- 紫外線劣化:長期間の屋外使用では、紫外線により黄変や脆化が進行する可能性があります。
ポリプロピレン樹脂が使用されるシチュエーションと用途
ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)は、軽量かつ耐薬品性に優れる特性から、以下のような場面で活用されます:
- 食品加工機器:食品に触れても安全で、洗浄が容易なため、コンベア部品やギア部品に使用。
- 化学プラント:酸やアルカリに強いため、ポンプ部品やバルブ部品に採用。
- 医療機器:滅菌処理が可能なため、医療用トレーや器具部品に利用。
- 家電製品:軽量でコストが低いため、洗濯機のギアや小型モーター部品に適しています。
- 農業機械:耐候性が必要な屋外用途で、軽量な歯車やローラーとして使用。
例えば、ポリプロピレン製のすぐばかさ歯車は、小型モーターの動力伝達部品として、低騒音かつメンテナンスフリーな特性が求められる場面で活躍します。
ポリプロピレン樹脂の主な物性値
以下の表は、ポリプロピレン樹脂の代表的な物性値を示します:
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 比重 | 0.90~0.91 g/cm³ |
| 引張強度 | 20~40 MPa |
| 曲げ強度 | 30~50 MPa |
| 融点 | 160~170℃ |
| 吸水率 | 0.01~0.03% |
| 硬度(ロックウェル) | R80~R100 |
| 耐薬品性 | 酸、アルカリ、溶剤に優れる |
| 電気絶縁性 | 優れる(絶縁抵抗:10¹⁶ Ω・cm) |
特徴的な物性値としては、低吸水率と優れた耐薬品性が挙げられ、湿気や化学物質が存在する環境での使用に最適です。
ポリプロピレン樹脂と他の素材の比較
ポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)、ナイロン(PA)、およびアルミニウムとの比較表を作成しました:
| 項目 | ポリプロピレン (PP) | ポリアセタール (POM) | ナイロン (PA) | アルミニウム |
|---|---|---|---|---|
| 比重 (g/cm³) | 0.90~0.91 | 1.41~1.42 | 1.13~1.15 | 2.7 |
| 引張強度 (MPa) | 20~40 | 60~70 | 50~90 | 70~150 |
| 耐熱性 (℃) | ~160 | ~100 | ~150 | ~400 |
| 耐薬品性 | 優れる | 普通 | 普通 | 酸に弱い |
| 吸水率 (%) | 0.01~0.03 | 0.2~0.3 | 1.0~2.0 | 0 |
| コスト | 低 | 中 | 中 | 高 |
ポリプロピレンの優位点
- 軽量性:比重が低く、アルミニウムの約1/3の重量で済むため、軽量化が求められる用途に最適。
- 耐薬品性:POMやナイロンに比べ、酸やアルカリに対する耐性が圧倒的に高い。
- 低コスト:材料費と加工費が安価で、量産品や試作用品に経済的。
- 低吸水性:ナイロンに比べ吸水率が極めて低く、寸法変化が少ない。
FAQ(よくあるご質問)
Q1: ポリプロピレン製の歯車はどのくらいの負荷に耐えられますか?
A: ポリプロピレン製歯車は低~中負荷の用途に適しており、引張強度20~40MPa程度です。高負荷環境ではPOMや金属素材を推奨します。
Q2: ポリプロピレンの歯車は高温環境で使えますか?
A: ポリプロピレンの融点は約160℃ですが、連続使用では80~100℃以下が推奨されます。高温環境では変形のリスクがあります。
Q3: ポリプロピレン製歯車は屋外で使用できますか?
A: 紫外線による劣化を防ぐため、UV安定剤添加のポリプロピレンを選ぶか、コーティングを施すことが推奨されています。
Q4: ポリプロピレンの切削加工で注意すべき点は何ですか?
A: 柔軟性があるため、適切な切削条件と鋭利な工具を使用し、熱変形やバリを防ぎます。
Q5: ポリプロピレン製歯車は食品関連機器に使えますか?
A: はい、食品衛生法適合グレードのポリプロピレンを使用すれば、食品加工機器に安全に使用可能です。
Q6: 試作用品の製作は可能ですか?
A: もちろんです!1個から小ロット生産まで対応し、試作用品も短納期で製作します。詳細はお問い合わせください。
まとめ
ポリプロピレン樹脂は、軽量、耐薬品性、低コストという優れた特性を持ち、すぐばかさ歯車をはじめとするさまざまな部品に適しています。精密切削加工により、高精度で用途に合わせたカスタム製品を製作可能です。製作や加工に関するご質問、試作用品のご依頼は、下記からお気軽にご連絡ください。
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