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タカチケース追加工|ABS穴あけ・精密加工

- プラスチック加工品例 -

タカチケース追加工|ABS穴あけ・精密加工

タカチ電機工業SY-150AABS樹脂ケースに、3軸マシニングセンター四角穴4種φ3.5丸穴を精密追加工した事例です。外形寸法は170×150×55mmで、加工面は上面170×150mm糸面取り寸法検査まで一貫対応しています。

この記事の要点

  1. 対象:タカチ電機工業 SY-150A(ABS樹脂ケース、170×150×55mm)へのマシニングセンター追加工事例
  2. 加工内容:上面170×150mm四角穴4種φ3.5丸穴2箇所を加工し、位置精度±0.025mm~±0.05mm・糸面取り仕上げまで一貫対応
  3. 優位性:金型不要・1個~小ロット対応・短納期、仕上げ面と寸法検査まで一貫品質保証
  4. 用途:電子機器・制御盤のコネクタ開口・ケーブル引出口・取付穴に最適
  5. 関連:タカチケース追加工事例一覧プラスチックケース追加工事例一覧二次加工事例一覧後加工事例一覧
タカチSY-150A ABSケースの追加工例|マシニングセンターで四角穴4種とφ3.5丸穴加工(糸面取り対応)
タカチ電機工業 SY-150A(ABS樹脂、170×150×55mm)への追加工。上面170×150mmに、フラットエンドミルで四角開口、ドリルでφ3.5丸穴を加工し、糸面取りで仕上げ。±0.025mm~±0.05mm目安の精度に対応。

ABS樹脂ケースの穴あけ精密加工|専用治具固定・エアブロー併用で熱変形とバリを抑制
ABS特性に合わせた切削条件と専用治具固定エアブローで切粉排出・冷却を両立。タカチSY-150Aケースの上面170×150mmに対し、外観品質と寸法安定を確保。

タカチケース追加工品の代表仕様
項目 内容
素材 ABS樹脂
外形寸法 170×150×55mm、加工面は上面170×150mm
加工内容 上面への四角穴4種φ3.5貫通丸穴2箇所の追加工
加工設備 3軸マシニングセンターフラットエンドミルドリル
仕上げ 糸面取り寸法検査外観検査
加工精度 一般公差±0.1mm、要求に応じて±0.025mm~±0.05mm程度まで対応
図面支給・ロット 紙図面支給に基づいて加工、1個から数百個程度の小ロット生産に対応

タカチケース追加工の実例は、タカチケース追加工の事例一覧ページをご覧ください。

プラスチックケース追加工の事例は、プラスチックケース追加工の事例一覧ページでご確認いただけます。


タカチケース(タカチボックス)SY-150Aへの精密追加工の詳細解説

(株)タカチ電機工業製のSY-150A(ABS樹脂ケース)に対して、お客様支給の紙図面に基づきマシニングセンターによる高精度切削加工を施した特注品です。ケース外形は170×150×55mmで、丸穴と四角穴の加工面は上面170×150mm。既製ケースへのコネクタ用穴・ケーブル引き出し口・取り付け穴など、実装に必要な追加工を一貫して対応します。

異なるサイズの貫通四角穴4種類φ3.5mm貫通丸穴2個を正確な位置に加工し、糸面取りと寸法検査を実施することで品質保証された製品をお届けしました。

▶ 他のタカチケース追加工事例は、タカチケース追加工品の一覧ページでご覧いただけます。

加工工程ステップ

  1. 図面確認・NCプログラム作成:お客様支給の紙図面をもとに加工位置・寸法・公差を確認し、マシニングセンター用のNCプログラムを作成します。
  2. ケース調達と受入検査:タカチ電機工業の正規品SY-150Aを調達し、外観・寸法の受入検査を実施します。
  3. ワーク固定・段取り:ABS樹脂ケースを傷つけず確実に固定するための専用治具でセッティングします。
  4. フラットエンドミルによる四角穴加工上面170×150mmに4種類の貫通四角穴を、ABS特性に合わせた切削条件でポケット加工します。
  5. ドリルによる丸穴加工φ3.5mmドリルで2箇所の貫通丸穴を高精度に加工します。
  6. 糸面取り加工:全穴の縁部分に糸面取りを施し、鋭利なバリを除去します。
  7. 寸法検査・外観検査:ノギス・マイクロメーター等で寸法精度を確認し、バリ・クラック・変色がないか外観検査を行います。
  8. 洗浄・梱包・出荷:切削粉を除去し、傷防止の適切な梱包を行い納品します。

ABS樹脂切削加工で注意すべきポイント

  • 切削速度の最適化:摩擦熱による溶融・変形を防ぐため、切削速度80~120m/minを基準に工具径・加工形状に応じて調整します。
  • 送り速度の管理:遅すぎると摩擦熱が蓄積し、速すぎるとクラックが発生するため、0.1~0.3mm/回転の範囲で最適値を設定します。
  • 工具選定:超硬エンドミル・ハイスドリルなどシャープな切れ刃の工具を使用。刃先状態を定期確認し、発熱・バリを防止します。
  • ワーク固定の工夫:薄肉中空構造のケースが変形しないよう、専用治具・樹脂製クランプで均等に固定します。
  • 切削液・エアブロー:基本はエアブローで冷却と切粉排出を行い、長時間加工時は水溶性切削液で温度上昇を抑制します。
  • バリ対策:貫通穴出口側のバリを最小化するため、バックアップ材の使用・送り速度調整・工具形状選定を組み合わせます。
  • 静電気対策:切粉がワークに付着しないよう、ブロアーの使用と作業環境の湿度管理で対処します。

本製品で使用したABS樹脂について

ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)は、機械的強度・耐衝撃性・加工性のバランスに優れた熱可塑性エンジニアリングプラスチックです。汎用・難燃・耐熱・透明・メッキなど多様なグレードが存在し、タカチSY-150Aには汎用グレードが採用されています。

ABS樹脂の詳しい特性については、ABS樹脂の特性・物性の詳しい解説ページをご覧ください。

プラスチックケース(プラスチックボックス)の特性と優位性

  • 短納期・低初期コスト:金型製作が不要で、既製品に必要な追加工のみ施すことで開発リードタイムとコストを大幅に削減できます。試作・小ロット生産に特に有利です。
  • 優れた気密性・防塵・防水性能:タカチ電機工業など専門メーカー製品はIP規格に準拠した保護等級を標準で実現し、電子回路を確実に保護します。
  • 豊富なサイズバリエーション:搭載する基板や部品に最適なサイズを選択でき、製品全体のコンパクト化・軽量化が可能です。
  • 電気絶縁性:ABS樹脂は絶縁体のため、金属製ケースのような接地処理が不要で、感電リスクを低減できます。
  • 軽量性:金属製ケースの1/5~1/8程度の重量であり、輸送コスト削減と作業性向上に貢献します。
  • 追加工への高い対応性切削加工接着加工・印刷など多様な二次加工が可能で、マシニングセンターによる精密追加工で完全オーダーメイドに近い仕様を実現します。

当社のプラスチックケース追加工の加工例は、樹脂加工ドットコムのプラスチックケース追加工一覧ページをご覧ください。

ABS樹脂の主要特性(物性値)

ABS樹脂(汎用グレード)主要物性値
特性項目 単位 標準値
密度 g/cm3 1.04~1.06
引張強度 MPa 40~50
曲げ強度 MPa 60~80
引張弾性率 GPa 2.0~2.5
アイゾット衝撃強度(ノッチ付) kJ/m2 15~30
熱変形温度(0.45MPa荷重) 90~110
吸水率(24時間) % 0.2~0.4
線膨張係数 ×10-6/K 70~90
体積抵抗率 Ω·cm 1016~1017
連続使用温度 70~90

ABS樹脂・他樹脂素材・金属素材との比較表と優位性分析

ABS樹脂を他の代表的な素材と比較し、本製品に使用した素材の優位性を整理します。

ABS樹脂と主要素材の特性比較
特性項目 ABS樹脂 ポリカーボネート
(PC)
ポリプロピレン
(PP)
アルミニウム
(A6063)
ステンレス鋼
(SUS304)
密度(g/cm3 1.05 1.20 0.90 2.70 7.93
引張強度(MPa) 45 60 30 130 520
衝撃強度(kJ/m2 22 80 5
熱変形温度(℃) 100 130 60
電気絶縁性
切削加工性
耐薬品性
コスト(指数) 100 150 80 200 300
汎用性 非常に高い 高い 高い 高い 中程度
加工事例 ABS樹脂加工事例 ポリカーボネート加工事例 ポリプロピレン加工事例

ABS樹脂の優位点

  • バランスの取れた機械的特性:引張強度45MPa・衝撃強度22kJ/m2はPPより高く、PCよりコスト効率に優れています。プラスチックケースに求められる強度と靭性のバランスを実現します。
  • 優れた切削加工性:適度な硬度と粘り強さでマシニング精密加工が容易。金属ほど工具摩耗せず、PCほどクラックも発生しにくい特性を持ちます。
  • コストパフォーマンス:PC比約2/3、アルミ比約1/2、SUS比約1/3のコストで調達可能。汎用性が高く入手性も良好です。
  • 軽量性:密度1.05g/cm3はアルミの約1/2.6、SUSの約1/7.5。輸送コスト削減と組み込み機器の軽量化に貢献します。
  • 電気絶縁性:体積抵抗率1016~1017Ω·cmの高絶縁性により、電子機器筐体として接地処理不要で安全性が高いです。
  • 適度な耐熱性:熱変形温度100℃は、一般電子機器の使用環境(0~70℃程度)に対して十分な余裕を持ちます。

プラスチックケース(プラスチックボックス)の長所・短所分析

プラスチックケース追加工のメリット・デメリット
評価項目 長所(メリット) 短所(デメリット)
コスト 金型不要で初期費用が低く、小ロット生産でもコストメリットが大きい。 大量生産時は専用金型品より割高になる場合がある。
リードタイム 在庫品なら即日~数日で入手可能。開発期間を大幅短縮。 特殊サイズ・特注色は納期が長くなることがある。
設計自由度 追加工により穴あけ・切欠き・窓加工などカスタマイズ可能。 ケース本体の形状は既製品の範囲内に限定される。
機械的強度 一般的な使用環境では十分な強度。衝撃に強くひび割れにくい。 金属製と比べ剛性は劣る。大荷重がかかる用途には不向き。
耐熱性 連続使用温度70~90℃で一般電子機器には十分。 100℃以上の環境では変形リスクあり。耐熱グレードが必要。
重量 金属の1/5~1/8と軽量で、持ち運びや設置が容易。 軽量ゆえ安定性が低く、振動環境では固定が必要。
電気特性 優れた絶縁性。帯電防止グレードも選択可能。 導電性がなくシールド性は無し。EMC対策には別途対応が必要。
耐候性 屋内使用では長期間安定。UV対策グレードも存在。 長期屋外使用では紫外線劣化により変色・脆化の可能性。

プラスチックケース(プラスチックボックス)加工でよくあるトラブルと当社の対策

プラスチックケース加工 – よくあるトラブルと当社の対策
トラブル 主な原因 当社の対策
穴周辺のバリ発生 工具の切れ味不足、送り速度不適切、出口側のサポート不足 定期的な工具交換、最適な切削条件設定、バックアップ材使用
クラック(ひび割れ) 過度な切削抵抗、固定時の締め付け過ぎ、材料の低温化 シャープな工具使用、専用治具による均等固定、室温管理
寸法精度の悪化 熱膨張、ワークのたわみ、工具摩耗 切削熱管理、適切な固定方法、工具状態の定期確認
表面の溶融・変色 切削速度過多による発熱、切粉の滞留 適正な切削速度設定、エアブローによる冷却と切粉除去
ケースの変形 薄肉部への過度な力、熱による反り 面圧分散型治具の使用、加工順序の最適化
切粉の付着・静電気 ABS樹脂の静電気発生特性 ブロアー使用、加工後の丁寧なクリーニング

プラスチックケースへの精密追加工でお困りの際は、樹脂切削加工の専門技術を持つ当社にお任せください。図面一枚から丁寧にご相談に応じます。

当社のプラスチックケース(プラスチックボックス)加工が活躍する分野

切削加工による高精度な穴あけ・切欠き加工が求められる分野を中心に、多様な産業で活用されています。電子機器・制御機器では、センサー筐体・産業用コントローラーケース・計測器ハウジング・IoT機器エンクロージャーなどに採用。試作・開発分野では、金型不要で1個からの小ロット対応が可能なため、仕様変更への迅速な対応が実現できます。

主な加工実績分野

  • 電子機器筐体:センサーケース、データロガー、通信端末ハウジング
  • 産業機器:制御盤ボックス、計測機器カバー、検査装置筐体
  • 医療機器:小型診断機器ケース、ポータブル医療器具カバー(非クラス分類品)
  • 試作開発:プロトタイプ筐体、評価用サンプル、デザインモックアップ
  • 研究機器:実験装置ハウジング、測定器カバー、分析機器ケース
  • 設備機器:監視カメラボックス、LED照明カバー、配電盤ケース

プラスチックケース追加工は、三森製作所にお任せください。図面(PDF・FAX・手書きスケッチ)からでも、迅速にお見積りいたします。

よくある質問(FAQ)

Q1. プラスチックケースへの追加工は1個から対応可能ですか?

A1. はい、1個からでも対応可能です。金型製作が不要なため、試作・小ロット生産でもコストを抑えながら必要な数量だけ製作できます。お客様の開発スケジュールに柔軟に対応します。

Q2. どのメーカーのプラスチックケースに対応していますか?

A2. タカチ電機工業のほか、Hammond Manufacturing、テイシン電機、摂津金属工業(OKW)(GB)、E-CALL、IDEC、SparkFun、RS PRO、OTAXなど、国内外の主要メーカー製に対応しています。当社での調達加工支給品への加工も可能です。まずはご相談ください。

Q3. 図面がない場合でも相談できますか?

A3. はい、可能です。現物・写真・簡単なスケッチからでも当社で図面を起こすことができます。お客様のご要望をヒアリングし、最適な加工仕様をご提案します。

Q4. 納期はどのくらいかかりますか?

A4. 販売店にケースの在庫がある場合、注文後7~10日程度が標準的な納期です。数量が増えるとケース調達・加工の各納期が加算されます。お急ぎの場合は特急対応も可能ですので、ご相談ください。

Q5. ABS樹脂以外の素材のケースにも対応できますか?

A5. はい、対応可能です。ポリカーボネート(PC)・アクリル(PMMA)・ポリプロピレン(PP)など、各種樹脂素材のケース加工実績があります。素材特性に応じた最適な加工条件で対応します。

Q6. 穴あけ以外の加工にも対応していますか?

A6. はい、切欠き加工・窓開け加工・タップ加工・座ぐり加工など多様な切削加工に対応しています。印刷・塗装などの表面処理も協力工場と連携して対応可能です。

Q7. 加工精度はどの程度まで保証できますか?

A7. 一般公差±0.1mm、必要に応じて±0.025mm~±0.05mm程度まで対応可能です。図面の公差指示に基づき適切な測定器で寸法検査を実施し、品質を保証します。

Q8. 防水ケースへの加工でも気密性は保てますか?

A8. 追加工により開口部が増えるため元の防水性能は低下します。ただし、パッキンやグロメットの使用・コーキング処理などにより必要な防水性を確保することは可能です。ご要望の防水レベルに応じた追加工部の設計をお願いします。

Q9. 加工後のバリや傷はどの程度まで処理されますか?

A9. 糸面取り処理を標準で実施し、鋭利なバリを除去しています。外観検査で傷や打痕がないことを確認し、必要に応じてバフ研磨・サンドブラスト加工などの追加処理も対応可能です。

Q10. 見積もりに必要な情報は何ですか?

A10. ①図面(PDF・DXF・紙図面等)、②加工数量、③希望納期、④ケースの型番をお知らせください。図面がない場合は現物写真や寸法メモでも概算見積もりが可能です。お気軽にお問い合わせください。

Q11. 切削加工時の発熱で樹脂が変形することはありませんか?

A11. 切削速度と送り速度の最適化、およびエアブローによる冷却で加工時の発熱を最小限に抑えています。ABS加工特性を熟知した技術者が、変形やひずみのない高品質な加工を実現します。

Q12. 量産対応は可能ですか?

A12. はい、数十個~数百個規模の小ロット生産にも対応しています。ロット数に応じた専用治具の製作と加工プログラムの最適化により、効率的な生産体制を構築します。何なりとご相談ください。

お問い合わせから納品までの流れ

  1. お問い合わせ(図面支給)お問い合わせメールフォームまたはFAX(0553-32-1502)にて、図面や仕様をお送りください。現物写真・スケッチでも対応可能です。
  2. 見積書作成・提出:加工内容・数量・納期を確認し、迅速に見積書を作成・提出します。
  3. 注文書受領:お見積内容にご納得いただけましたら注文書をご発行ください。正式受注後、直ちに加工準備に入ります。
  4. 加工・検査:マシニングセンターによる精密切削加工を実施し、糸面取り・寸法検査・外観検査を行い品質を保証します。
  5. 納品:検査合格品を梱包し、納品書とともにご指定の日程・納入先へお届けします。検査成績書が必要な場合は注文時にご連絡ください。

まとめ

市販のプラスチックケースへの精密追加工は、金型不要で短納期・低コストを実現する、試作・小ロット生産に最適なソリューションです。当社では、ABS樹脂をはじめ各種樹脂の加工特性を熟知したマシニングセンターによる高精度切削加工で、電子機器筐体・制御盤ボックス・試作品を問わず1個からでも対応しています。

SY-150Aの外形寸法170×150×55mm、および上面170×150mmへの丸穴・四角穴加工といった具体情報を明示することで、導入検討時の判断もしやすくなります。バリ・クラック・変形などのトラブルを防ぐ適切な工具選定・切削条件・専用治具、加工後の糸面取りと厳格な検査により、高品質な製品をお届けします。プラスチックケース加工でお困りの際は、ぜひ(株)三森製作所の樹脂加工ドットコムにご相談ください。

お問い合わせメールフォーム

電話での問い合わせは 0553-33-6927 まで



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