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ポリ塩化ビニール加工品

- プラスチック加工品例 -

ポリ塩化ビニール加工品

【ポリ塩化ビニール加工品】

ポリ塩化ビニール加工品

【ポリ塩化ビニール加工品】

ポリ塩化ビニール加工品

ポリ塩化ビニール加工品です。
色はグレー(灰色)。
外寸は約40mm×約65mm。
丸棒から旋盤とマシニングセンターを用いて切削加工で製作しています。

ホースニップル部分はたけのこ形状に加工しており、ホースバンドで締めたときに抜けにくい構造をしています。
また逆側には、テーパーネジが切ってあります。
さらに中央部分は、六角レンチで締めやすい六角ナットの形状を削り出しています。

(※これまで作ったポリ塩化ビニール加工製品はこちら → ポリ塩化ビニール加工品)
(※詳しい素材情報はこちら → ポリ塩化ビニル(塩ビ,エンビ,PVC))

 

ポリ塩化ビニル(PVC)の切削加工についての詳細解説

ポリ塩化ビニル(PVC)は、その耐久性と加工のしやすさから、切削加工においても非常に人気のある樹脂材料です。切削加工とは、ドリルやエンドミル、旋盤などの工具を用いて素材を削り、目的の形状や寸法に仕上げる加工方法です。PVCの切削加工には独自のポイントと注意点があり、これを理解することで高品質な製品製造が可能となります。

PVC切削加工の特徴と注意点

  • 熱に弱い性質
    PVCは熱に弱く、切削時に摩擦熱が発生すると材料が溶けたり変形したりする恐れがあります。そのため、切削速度は適切に設定し、加工中の温度管理が非常に重要です。
  • 冷却液の使用
    作業時には高温を発生させない加工を心がけ、場合によっては冷却液を適切に使用し、発熱を抑制します。これにより、PVCの溶解や変形を防ぎ、表面の滑らかさと寸法精度を高めることができます。
  • 専用切削工具の選定
    ドリル、エンドミル、バイトなど、PVC加工に適した専用の切削工具を使うことで、加工面のバリ発生を抑え、精度の高い仕上がりが実現します。工具の刃形や材質もPVCの特性に合わせて選ぶことが重要です。
  • 材料の固定と加工条件の調整
    柔らかいPVCは固定時に変形しやすいため、しっかりと固定しつつも過度な圧力をかけない工夫が必要です。加工中は切削速度や送り速度を微調整し、最適な条件を保ちます。

具体的な加工プロセス例

  1. プログラムと材料の準備
    CNCマシニングセンタや旋盤用の加工プログラムを作成し、切削対象のPVC材料を用意します。
  2. 切削加工の実施
    加工に応じた適切な工具を用いて、加工部分の温度が高くならないように調整しながら慎重に切削。摩擦熱を抑えつつ、必要な形状に削り出します。
  3. 仕上げと検査
    切削後はバリ取りや面取りを行い、表面の滑らかさと寸法精度を確認します。必要に応じて追加の研磨や仕上げ加工を施します。

PVC切削加工の応用例

  • 精密部品の製造
    電気・電子機器の絶縁部品や医療機器の部品など、高い寸法精度と表面品質が求められる製品に使用されます。
  • 配管や継手の加工
    建築・土木分野で使われる硬質PVCパイプの加工において、切削加工で穴あけや形状修正が行われます。
  • 装飾品やプロトタイプ作成
    成形品の試作やカスタムパーツの製作にも適しています。

専門的なポイントと加工のコツ

技術・コツ 詳細説明
切削速度の管理 切削速度を適切に保つことで、熱による材料の溶解や変形を防ぎます。
冷却液の適切な使用 加工中に冷却液を供給し、摩擦熱を効果的に除去。これにより加工面の品質が向上します。
専用工具の選定 PVC専用の鋭利な切削工具を使うことで、バリの発生を抑え、滑らかな仕上がりを実現します。
材料の固定方法 柔らかいPVCをしっかり固定しつつ、変形を防ぐためにクランプ圧力を調整します。
加工条件の微調整 経験豊富なオペレーターが切削速度や送り速度を細かく調整し、最適な加工品質を維持します。

まとめ

ポリ塩化ビニルの切削加工は、材料の特性を理解し、適切な工具・加工条件・冷却管理を行うことで、高精度かつ高品質な製品製造が可能です。これにより、建築、医療、電子機器など多様な分野での用途拡大に貢献しています。

 

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