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透明アクリルサンドブラスト加工品|PMMA切削事例

- プラスチック加工品例 -

透明アクリルサンドブラスト加工品|PMMA切削事例

透明アクリル(PMMA)丸棒の端部にM20めねじ加工を行い、外径部へサンドブラスト加工を施した切削事例です。透明感を抑えた均一な梨地のつや消し外観に仕上げています。

この記事の要点

  1. 透明アクリル丸棒から、外径φ30mm・全長420mmの特注部品を製作した加工事例です。
  2. 旋盤加工で端部をφ25×長さ20mmに仕上げ、中央へM20めねじを加工しています。
  3. 外径部にはサンドブラスト加工を施し、透明感を抑えた均一な梨地・つや消し外観に仕上げています。
  4. 客先支給DXF図面をもとに、切削・めねじ加工・サンドブラスト・検査まで一貫対応した加工事例です。
  5. 関連情報:透明アクリル加工事例一覧サンドブラスト加工事例一覧旋盤加工事例一覧アクリル樹脂(メタクリル樹脂,PMMA)をご覧ください。
透明アクリル(PMMA)|丸棒加工品比較|旋盤加工・サンドブラスト加工|φ30×420mm・M20めねじ|加工前後の斜め比較
透明アクリル(PMMA)丸棒加工品の比較写真です。左がサンドブラスト加工なし、右がサンドブラスト加工ありで、外観の違いが分かりやすい斜め配置の全体像です。
透明アクリル(PMMA)|丸棒加工品比較|旋盤加工・サンドブラスト加工|φ30×420mm・M20めねじ|加工前後とねじ部比較
透明アクリル(PMMA)丸棒加工品の比較写真です。左がサンドブラスト加工なし、右がサンドブラスト加工ありで、縦配置によりM20めねじ部も確認しやすい構図です。
透明アクリルサンドブラスト加工品の代表仕様
項目 内容
素材 透明アクリル(PMMA)丸棒材
外形寸法 外径φ30×全長420mm、端部段付きφ25×長さ20mm
加工内容 外径・端面・段付きの旋盤切削、端部のM20めねじ加工
加工設備 旋盤サンドブラスト機
仕上げ 外径部全面にサンドブラスト加工を施したマット仕上げ・梨地仕上げ
外観品質の要点 透明感を抑えた均一なつや消し外観と、ねじ部を含む加工部の安定した仕上がり
図面支給 客先支給DXF図面をもとに製作

▶ 関連するサンドブラスト加工品の事例一覧は、サンドブラスト加工品を御覧ください。

アクリル樹脂(PMMA)の素材特性については、アクリル樹脂(メタクリル樹脂,PMMA)でご確認いただけます。


透明アクリルサンドブラスト加工品の加工内容と加工方法

本製品は、客先支給のDXF図面をもとに受注生産した特注精密部品です。φ30mm透明アクリル丸棒材(外径φ30×全長420mm)を旋盤で切削・M20めねじ加工し、外径部全面にサンドブラスト加工(マット仕上げ)を施しました。サンドブラストとは圧縮空気で粒状体を吹き付け表面を均一な梨地状にする表面処理で、ショットブラスト加工・フロスト加工・マット加工・梨地加工・つや消し加工とも呼ばれます。

透明アクリル丸棒の加工工程と設計上のポイント

  1. 図面確認と加工計画の策定
    支給DXFファイルの寸法・公差・ねじ仕様(M20)・仕上げ要件を確認し、加工順序とサンドブラスト範囲を事前に計画します。
  2. 素材の準備
    φ30mm透明アクリル丸棒材を所定の長さ(420mm+仕上げしろ)にカット。材料ロットと品質を確認してから加工に入ります。
  3. 旋盤による精密切削(長さ・端面・外径仕上げ)
    バイトで全長420mmに切削し、片側端面を一段削ってφ25×長さ20mmの段付き形状に仕上げます。切削速度と切削油の管理が重要です。
  4. M20下穴あけ・めねじ加工
    φ25部中央にM20用の下穴を加工後、タップでめねじを切削。客先支給のねじ相手物ではめ合いを確認して品質を保証します。
  5. バリ取り・サンドブラスト加工・最終検査
    精密バリ取り・糸面取り後、φ30外径部に鉄粉でサンドブラストを施工。寸法・外観検査をクリアしたものを出荷します。

アクリル切削・サンドブラスト加工で注意すべきポイント

  • 切削速度と加工熱の管理:加工熱が蓄積すると表面が白化・溶着します。切削油(水溶性クーラント)を使用して温度上昇を抑えることが基本です。
  • バイト・工具の選定:すくい角の大きい鋭利な刃先のバイトを使用します。切れ味が落ちた工具は欠けや白化の原因になります。
  • ワークの固定とチャック圧力:締め付けが強すぎるとクラック(割れ)が発生します。長尺材(420mm)は振れ止めの使用も検討します。
  • めねじ加工時の送り速度:タップはゆっくり回し、切削油を使用してねじ山の欠けを防ぎます。
  • サンドブラスト前のマスキング:ねじ部など加工不要箇所は粘着テープでしっかりマスキングし、均一な圧力で吹き付けます。

本製品で使用したアクリル(PMMA)について

本製品には透明色のアクリル(メタクリル樹脂、PMMA)丸棒材を使用しています。PMMAは「プラスチックガラス」とも呼ばれる透明性に優れた熱可塑性樹脂で、透明・乳白・カラーの各色や、丸棒・板材・パイプなど多彩な形状・グレードがあります。

詳しい特性・種類については、素材解説ページをご覧ください。
アクリル樹脂(メタクリル樹脂・PMMA)の素材解説ページ

アクリル(PMMA)の特性と優位性

  • 卓越した透明性:光線透過率は約92%と、プラスチック材料の中で最高水準。ガラスに匹敵しながら比重1.19の軽さを兼ね備えます。
  • 優れた耐候性:紫外線による黄変が非常に少なく、屋外での長期使用にも対応します。
  • 高い切削加工性:旋盤・穴あけ・ねじ切りなど多様な切削加工に対応でき、寸法精度の高い部品を安定的に製造できます。
  • 豊富な素材バリエーション:透明・カラー・耐衝撃・帯電防止・UV遮断など、用途に応じたグレード選択が可能です。
  • コストパフォーマンス:入手しやすく加工コストも抑えやすい素材で、試作・小ロット生産に適しています。

アクリル(PMMA)の主要特性(物性値)

透明アクリル(PMMA)は、高い透明性・耐候性・切削加工性を兼ね備えた素材です。以下に、設計検討時の参考となる代表的な物性値をまとめます。

表1:アクリル(PMMA)主要物性値(標準キャストグレード)
物性項目 数値 単位 測定規格
比重 1.19 g/cm3 ISO 1183
吸水率(23°C、24h浸漬) 0.3 % ISO 62
引張強さ 70 MPa ISO 527
引張破断伸び 3-5 % ISO 527
曲げ強さ 110-125 MPa ISO 178
曲げ弾性率 3.2-3.3 GPa ISO 178
圧縮強さ 100-120 MPa ISO 604
ロックウェル硬さ M80-M100 ISO 2039-2
熱変形温度(1.80 MPa荷重) 95-100 °C ISO 75-1,2 Method A
ガラス転移温度 約105 °C
連続使用温度(目安) 70-80 °C
線膨張係数 7 ×10-5/K ISO 11359
光線透過率 92 % ISO 13468
屈折率 1.49 ISO 489
体積抵抗率 1013以上 Ω・m IEC 60093

※ 上表は標準キャストグレード(PMMA)の代表値です。押出グレードや機能性グレードでは数値が異なる場合があります。実際の設計・選定には必ずメーカーデータシートをご確認ください。

アクリル(PMMA)・他樹脂素材・金属素材との比較表と優位性分析

透明アクリル(PMMA)の採用判断に役立つよう、他の透明樹脂・汎用樹脂・金属素材と主要特性を比較します。透明性、耐候性、切削加工性、コスト感の違いを把握したい場合に有効です。

■ アクリル(対象素材) □ 他の樹脂素材 ▦ 金属素材

表2:アクリル(PMMA)と他素材の比較
素材 比重
(g/cm3)
光線透過率 引張強さ
(MPa)
熱変形温度
(°C)
耐候性 切削加工性 コスト
(指数)
汎用性 加工事例
透明アクリル(PMMA) 1.19 92% 70 95-100 アクリル加工事例
ABS樹脂 1.05 不透明 40-54 85-95 低-中 ABS樹脂加工事例
透明塩化ビニル・硬質(PVC) 1.40 約80-87% 50-60 60-77 塩化ビニル加工事例
透明ポリカーボネート(PC) 1.20 88-90% 60-65 120-140 中-高 ポリカーボネート加工事例
ポリエーテルイミド(PEI) 1.28 半透明(黄褐) 105-115 200-210 ポリエーテルイミド加工事例
アルミ合金(A5052) 2.68 不透明 215-260*1 *2
ステンレス(SUS304) 7.93 不透明 520-720 *2

※ 評価:◎ 非常に優れる ○ 優れる △ やや劣る 
*1 A5052-H32調質材の値。調質により変動します。
*2 金属の熱変形温度はプラスチックの概念と異なるため比較対象外(「-」表記)。
各値は代表値であり、グレード・試験条件により異なります。

比較表から見えるアクリル(PMMA)の優位点

  • 透明素材として最高水準の光線透過率(92%):PC(88-90%)を上回り、視認性・美観が重要な用途で最適です。
  • 金属と比べ大幅に軽量:アルミの44%、SUSの15%の比重(1.19)で、軽量化が求められる部品設計に有利です。
  • 耐候性が汎用樹脂の中で群を抜く:長期屋外使用でも変色が少なく、ABSと比較して屋外環境での信頼性が高い素材です。
  • 切削加工性が高く、精密加工に適する:SUS304と比較して加工時間・工具コストを大幅に抑えられます。
  • 透明部品でPVC・ABSの代替として最適:PEIや金属よりコストが低く、透明部品・試作品での採用メリットが大きい素材です。

アクリル(PMMA)の長所と短所

表3:アクリル(PMMA)の長所・短所
項目 長所(メリット) 短所(デメリット)
透明性・外観 光線透過率92%のクリアな透明感。美しい光学外観が特長。 表面に傷が付きやすく、傷で透明度が低下しやすい。
重量・比重 比重1.19とガラスの約半分の軽さ。軽量設計に有利。 軽量ゆえ振動しやすく、固定方法の工夫が必要な場合がある。
耐候性 屋外での耐紫外線・耐黄変性が樹脂の中で最高水準。 長期屋外使用では徐々に表面が微細クラック化することがある。
加工性 旋盤・穴あけ・ねじ切り・曲げなど多様な加工が容易 加工熱で軟化・白化しやすく、切削条件の管理が不可欠。
耐薬品性 希酸・希アルカリ・水には比較的安定 アルコール・有機溶剤(アセトン等)に侵されやすい
電気特性 体積抵抗率1013 Ω・m以上の優れた電気絶縁性 帯電しやすく切粉が付着しやすい。帯電防止対策が必要な場合も。

※ 特性はグレード・使用環境により異なります。詳細はお気軽にご相談ください。

アクリル加工でよくあるトラブルと当社の対策

表4:アクリル(PMMA)切削・サンドブラスト加工のトラブルと対策
トラブル 主な原因 当社の対策
表面の白化・ビビり 切削速度過大・工具摩耗・切削油不足による加工熱 適正切削速度の設定、切削油使用、刃先の定期交換
ねじ部のクラック・欠け 下穴径が小さすぎる・タップ送り速度過大 適正下穴径の確保、手送りでゆっくりタップ回転、切削油使用
サンドブラストのムラ 吹き付け距離・角度・圧力が不均一 ノズル距離・圧力を一定に保ち、均一に移動しながら施工
マスキング境界のにじみ マスキングテープの密着不足・粒子の回り込み テープを確実に密着させ、境界部は二重でマスキング
長尺材の振れ・寸法精度低下 チャックから遠い部分の振れ(420mm材は特に注意) 振れ止めの活用、切削深さを小さく分割して仕上げ加工

※ 当社では上記のノウハウを蓄積した加工実績をもとに、品質の安定した製品をご提供しています。

トラブルや仕上がりでお悩みの際は、お気軽にご相談ください

透明アクリル(PMMA)加工品が活躍する分野

本製品のような特注精密加工部品を得意としており、試作・開発から小ロット生産まで対応しています。

主な加工実績分野

  • 光学・照明関連:LED照明カバー・光拡散部品・レンズ・導光板など。
  • 医療・理化学機器:実験装置部品・検査機器カバー・チューブ継手など。
  • 電気・電子機器:操作パネル窓・保護カバー・絶縁部品など。
  • 試作・開発分野:設計検証モデル・機能試作品。1個からの小ロット生産に対応しています。

アクリル(PMMA)加工に関するよくある質問

Q1. サンドブラスト加工とフロスト加工・梨地加工は同じものですか?

A1. 実質的に同じです。サンドブラスト加工で表面を梨地状に仕上げたものを、ショットブラスト加工・フロスト加工・マット加工・梨地加工・つや消し加工とも呼びます。

Q2. 透明アクリル丸棒のM20めねじ加工は割れませんか?

A2. 適切な下穴径と条件を守れば問題なく加工できます。切削油を使いながらタップをゆっくり送る手法でM20めねじ加工を安定的に行い、客先支給品とのはめ合いも確認して出荷しています。

Q3. サンドブラスト加工後、強度や透明性はどう変わりますか?

A3. 表面のみの加工のため、内部強度への影響はほとんどありません。透明感は失われ、白っぽいつや消し状態になりますが、指紋や汚れが目立ちにくくなるメリットがあります。

Q4. アクリル(PMMA)とポリカーボネート(PC)はどう違いますか?

A4. アクリルは光線透過率92%と透明性・耐候性・表面硬度に優れ、コストも低めです。PCは耐衝撃性が非常に高い反面、耐候性や表面硬度はアクリルに劣ります。光学用途はアクリル、強度優先はPCが適しています。

Q5. サンドブラストの粗さや仕上がりは調整できますか?

A5. はい。粒子(鉄粉・ガラスビーズなど)の粒度・吹き付け圧力・距離を変えることで粗さを調整できます。用途に合わせたご要望をお聞かせください。

Q6. 小ロットや試作品にも対応していますか?

A6. はい、1個からの小ロット生産に対応しています。材料調達・加工・検査まで一貫して対応いたします。

Q7. 図面はDXFファイル以外でも受け付けてもらえますか?

A7. はい。DXFなどのCADデータのほかPDF・紙図面・スケッチ・現物サンプルなど各種形式に対応しています。図面がなくてもご相談ください。

Q8. アクリルの耐熱温度はどのくらいですか?

A8. 標準グレードの熱変形温度は95~100°C(ISO 75-1,2 Method A、1.80 MPa荷重)、ガラス転移温度は約105°Cです。連続使用温度の目安は70~80°Cです。

Q9. 透明アクリルが黄変・白く曇る原因と対策は?

A9. 白く曇る主な原因は加工時の過熱です。切削油と適切な切削速度で防止できます。なおアクリルは紫外線による黄変が非常に少ない素材で、UV遮断グレードはアクリル越しの展示品など被保護物を守る目的で使用します。

Q10. サンドブラスト加工後の透明アクリルは屋外で使用できますか?

A10. はい。透明アクリルは紫外線による黄変が非常に少なく、屋外耐候性に優れた素材です。サンドブラスト後も屋外での長期使用に適しています。

Q11. 納期はどのくらいかかりますか?

A11. 加工内容や数量により異なりますが、標準的な部品で5~7日程度です。お急ぎの場合はご相談ください。

Q12. アクリルのサンドブラスト加工で注意が必要な形状はありますか?

A12. 深い凹み・溝の内面は粒子が均一に当たりにくくムラが出やすいです。マスキングで処理範囲を明確に区分することも重要です。設計段階からご相談いただけると最適な方法をご提案できます。

ご依頼から納品までの流れ

  1. お問い合わせ・図面支給:メールフォームまたはお電話でご連絡ください。DXF・PDF・紙図面など各種形式に対応しています。
  2. 見積書の作成・ご提出:加工内容・数量・納期を確認のうえ、見積書をご提出します。
  3. 注文書のご受領・材料手配:ご注文確定後、加工スケジュールと材料を手配します。
  4. 精密加工・表面処理:旋盤切削・ねじ切り・バリ取り・サンドブラスト加工を行います。
  5. 検査・梱包・納品:寸法・外観検査をクリアした製品を梱包して納品します。

まとめ

透明アクリル(PMMA)は92%の光線透過率・優れた耐候性・高い切削加工性を兼ね備えた代表的な透明樹脂です。旋盤加工×サンドブラスト加工を組み合わせることで、機能性と美観を両立した特注精密部品に仕上げることができます。

当社では図面支給による特注加工・1個からの小ロット生産に柔軟に対応しています。アクリル加工のご依頼・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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