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塩ビ(PVC)溶接加工品|特注配管部品事例

- プラスチック加工品例 -

塩ビ(PVC)溶接加工品|特注配管部品事例

塩ビ(PVC/硬質ポリ塩化ビニル)の板材にTS継手バルブソケットVS40を組み合わせ、切削後に溶剤接着+熱風溶接で一体化した特注部品です。配管まわりの強度気密性を高めます。

この記事の要点

  1. 塩ビ(PVC)切削+溶接で製作した、特注の配管部品事例です。
  2. 外形は103×103mm(板)で、穴加工と四隅の貫通穴を精密に仕上げています。
  3. 市販のTS継手バルブソケットVS40を所定長さに調整し、板材へ組み付けています。
  4. 溶剤接着に加えて熱風溶接を行い、強度と気密性を高めた構造です。
  5. 関連情報:塩ビ溶接加工品一覧PVC素材解説加工事例一覧お問い合わせ
硬質PVC(グレー)|溶接加工品|VS40ソケット接合|103×103×H60|斜め上 全体
PVC(塩ビ)板にVS40を組み付け、溶剤接着+熱風溶接で一体化した完成品(全体)。

硬質PVC(グレー)|溶接加工品|VS40ソケット接合|103×103×H60|横置き 裏側確認
裏面側が分かる角度。接合部は熱風溶接で周方向を仕上げ、強度と気密性を確保。

硬質PVC(グレー)|溶接加工品|VS40ソケット接合|103×103×H60|上方 俯瞰
やや上からの俯瞰。外形103×103mmと接合位置関係が一目で分かります。

塩ビ(PVC)溶接加工品の代表仕様
項目 内容
素材 硬質PVC(グレー)
外形寸法 板:103×103mm/高さ:60mm
加工内容 切削加工(穴・貫通穴)+接着熱風溶接
加工設備 3軸マシニングセンター旋盤
構成部材 市販品:水道用TS継手バルブソケットVS40+PVC板
接合方法 溶剤接着後、接合部全周を熱風溶接で仕上げ
仕上げ バリ取り糸面取り/外観検査・寸法確認

▶ これまで作った塩ビ溶接加工製品は、塩ビ溶接加工品事例をご覧ください。

▶ 詳しい素材情報は、ポリ塩化ビニル(塩ビ,エンビ,PVC)でご確認いただけます。


塩ビ(PVC)溶接加工品の製作事例(VS40接合)

本ページは、塩ビ(PVC)の板材にTS継手バルブソケットVS40を組み合わせ、溶剤接着+熱風溶接で一体化した特注配管部品の加工事例です。写真・仕様・工程の要点をまとめています。

加工内容:PVC板加工とVS40溶接接合

本製品は、グレー色の塩ビ(PVC)板材水道用TS継手バルブソケットVS40を組み合わせた溶接加工製品です。完成品の寸法は縦103mm×横103mm×高さ60mmで、3軸マシニングセンター旋盤を使用して製作しました。

溶剤接着に加えて熱風溶接を施すことで、接着剤だけでは得られない高い強度気密性を実現しています。化学プラント、半導体製造装置、水処理設備など、高い信頼性が求められる分野で活躍します。

工程概要:本事例のPVC切削・溶接の流れ

※下記は手順書ではなく、本事例における工程設計の概要です。

  1. 図面解析と加工計画:Fax図面を確認し、PVCの材料特性を考慮した加工計画を立案します。
  2. 材料準備と切断:グレーPVC板材とバルブソケットVS40を調達し、各工程に適したサイズに切断します。
  3. マシニング加工:3軸マシニングセンターでグレーPVC板を12mm×103mm×103mmに仕上げ、中央に穴、四隅にφ9の貫通丸穴を加工します。
  4. 溶接加工:旋盤でバルブソケットを調整後、板に溶剤接着し、接着部全周を熱風溶接で仕上げ、母材と一体化した高強度接合を実現します。
  5. 仕上げと検査:精密バリ取り・糸面取り加工を施し、測定機で寸法確認、外観検査を実施します。

加工上の注意点:PVC切削で品質を安定させるポイント

  • 切削速度の最適化:PVCは熱伝導率が低く、速すぎると溶融します。適切な速度で切りくずを速やかに排出することが重要です。
  • 工具選定:すくい角が大きめ(15~20度)の超硬工具やハイス工具を使用し、切削抵抗を低減してバリの発生を防ぎます。
  • 固定方法:過度なクランプ圧力は変形の原因になります。適切な治具で均一に力を分散させます。
  • バリ取りと仕上げ:切削後は必ずバリ取りと糸面取りを行い、製品の外観と機能性を向上させます。

使用素材:硬質PVC(グレー)の選定理由

本製品には硬質PVCを使用しています。PVCは「ポリ塩化ビニル」「塩ビ」「エンビ」とも呼ばれ、耐薬品性難燃性電気絶縁性に優れた汎用樹脂です。

硬質PVCは可塑剤を含まず強度と剛性に優れるため、薬品タンク、配管部品、実験装置などの構造材として広く採用されています。透明、白色、グレー、黒色など様々な色があり、用途に応じて制電グレード、耐熱グレード、透明グレードも選択可能です。

詳しい特性や種類、加工事例については、ポリ塩化ビニル(塩ビ,エンビ,PVC)の素材解説ページをご覧ください。

この配管部品でPVCが選ばれる理由(耐薬品性・難燃性)

  • 優れた耐薬品性:酸、アルカリ、塩類などの無機薬品に高い耐性を持ち、化学プラントや薬品タンクの材料として最適です。
  • 高い難燃性:自己消火性を持ち、火元を離すと自然に消火します。建築材料や電気絶縁材として安全性が求められる用途に適しています。
  • 優れた加工性:切削加工、溶接加工、熱曲げ加工、接着加工など、多様な加工方法に対応できます。
  • コストパフォーマンス:優れた特性を持ちながら比較的安価で入手でき、工業部品から日用品まで幅広く採用されています。

硬質PVCの代表物性(参考値)

※本事例のような配管・薬液まわりの部品選定で参照される代表値です。数値はグレードにより変動します。

硬質塩ビ(硬質PVC)の物性値
物性項目 単位 数値
比重 1.38~1.45
引張強度 MPa 41~52
引張伸び % 40~80
曲げ強度 MPa 69~110
曲げ弾性率 MPa 2400~4100
アイゾット衝撃強度 kJ/m2 3~5
ロックウェル硬度 R 115~120
熱変形温度 60~75
線膨張係数 ×10-5/℃ 6~7
吸水率(24時間) % 0.04~0.4

※数値は参考値であり、グレードや製造メーカーにより異なります。

材料選定の比較:PVCと他樹脂・金属(配管用途)

PVC、他樹脂、金属材料の物性比較
材料 比重 引張強度
(MPa)
耐薬品性 耐熱性
(℃)
コスト
(指数)
加工事例
PVC(硬質) 1.40 41~52 60~75 1.0 PVC
加工事例
ABS樹脂 1.05 40~50 70~90 1.3 ABS樹脂
加工事例
アクリル(PMMA) 1.19 60~75 70~90 1.5 アクリル
加工事例
ポリカーボネート 1.20 60~70 120~130 2.0 ポリカーボネート
加工事例
アルミニウム(A5052) 2.68 215 ~200 3.0
ステンレス(SUS304) 7.93 520 ~600 5.0

※コスト指数はPVC(硬質)を1.0とした相対値。◎:非常に優れる、○:優れる、△:やや劣る

PVCの優位点

  • 耐薬品性とコストのバランス:無機薬品に対する耐性が高く、ステンレスと同等の性能を持ちながらコストは約1/5です。
  • 軽量性と加工性:比重1.40と軽量で、アルミニウムの約半分の重さです。切削、溶接、曲げなど多様な加工が可能です。
  • 小ロット加工の適性:金属と比較して材料費と加工コストを抑えられるため、試作品や小ロット生産に適しています。

塩ビ(PVC)の長所と短所

塩ビ(PVC)の長所と短所
長所 短所
優れた耐薬品性
酸、アルカリ、塩類に高い耐性
耐熱性の低さ
熱変形温度60~75℃
高い難燃性
自己消火性があり安全
有機溶剤への弱さ
ケトン類、芳香族炭化水素に溶解
優れた加工性
切削、溶接、曲げ、接着に対応
低温での脆化
-20℃以下で脆くなる
コストパフォーマンス
優れた特性を持ちながら安価
耐候性の限界
長期の屋外使用で劣化進行

PVC切削・溶接で起こりやすい課題と対策

PVC切削・溶接加工における課題と解決策
トラブル 主な原因 当社の対策
切削時のバリ発生 切削速度不適切、工具の切れ味不足 適切な切削条件設定、定期的な工具交換
熱による溶融・変形 切削熱の蓄積、クーラント不足 切削速度の最適化、エアブロー使用
溶接部の強度不足 溶接温度や圧力の不適切 熟練技術者による溶接条件管理
寸法精度の低下 材料の熱膨張、固定方法の不適切 適切な治具設計、均一なクランプ圧力

用途例:特注PVC配管部品が使われる現場

当社のPVC精密切削・溶接加工技術は、化学プラント半導体製造装置水処理設備医療機器など、多岐にわたる分野で採用されています。

  • 化学プラント・薬品工場:薬品タンク、配管継手、バルブ部品、フィルターケース
  • 半導体製造装置:純水配管、薬液供給ライン、洗浄槽、エッチング装置部品
  • 水処理・環境設備:浄水場のろ過装置部品、排水処理設備、配管システム
  • 試作・開発分野:新規装置の試作部品、実験用治具、少量生産部品

PVC溶接加工(配管部品)に関するよくある質問

Q1. PVCはどのような用途に適していますか?

耐薬品性難燃性に優れているため、化学プラントの薬品タンク、配管部品、半導体製造装置、水処理設備などに適しています。

Q2. PVCの溶接加工とは何ですか?

熱風溶接という手法で、溶接棒を熱で溶かしながら母材同士を接合します。接着剤よりも高い強度気密性が得られます。

Q3. 硬質PVCと軟質PVCの違いは?

硬質PVCは可塑剤を含まず硬く強度に優れる素材で構造材に使用されます。軟質PVCは可塑剤を添加した柔軟な素材でホースやシートに使用されます。

Q4. PVCの耐熱温度は?

硬質PVCの熱変形温度は60~75℃です。高温環境には耐熱性の高いCPVC(耐熱塩ビ)をご検討ください。

Q5. PVCはどのような薬品に強いですか?

無機薬品(塩酸、硫酸、苛性ソーダ、塩類など)に高い耐性を持ちます。ただし有機溶剤(ケトン類、芳香族炭化水素)には溶解します。

Q6. 1個から製作可能ですか?

はい、1個から製作可能です。小ロット・特注部品の精密加工を得意としており、試作品や開発用部品にも対応します。

Q7. 納期はどのくらいですか?

加工内容により異なりますが、標準的な部品で5~7日程度です。お急ぎの場合はご相談ください。

Q8. 図面がなくても相談できますか?

はい、現物サンプルスケッチをもとに当社で図面を作成することも可能です。

Q9. PVCの加工で金属と比べたメリットは?

PVCは軽量(ステンレスの約1/6)で耐薬品性に優れ、加工コストが低く、電気絶縁性もあります。

Q10. 見積もりは無料ですか?

はい、お見積もりは無料です。図面やご要望をお送りいただければ、速やかにお見積もりを作成いたします。

Q11. 溶剤接着だけでなく、熱風溶接も併用する理由は?

溶剤接着は固定に有効ですが、使用条件によっては気密性耐久性が不足する場合があります。本事例では、接合部を熱風溶接で全周仕上げし、母材と一体化した高強度高気密の接合を実現しています。

Q12. VS40などの市販継手の加工や、支給品での対応は可能ですか?

はい、可能です。VS40などの市販継手は長さ調整などの前加工を行い、PVC板の切削加工から接合(溶剤接着+熱風溶接)まで一括対応します。支給品は規格と状態を確認のうえ可否を判断します。

特注PVC配管部品のご相談から納品まで

  1. お問い合わせ・図面支給:加工内容と図面をお送りください。図面がない場合は現物サンプルやスケッチでも結構です。
  2. お見積もり作成:図面と加工内容を確認し、最適な加工方法と納期を検討のうえ、速やかにお見積もりを提出します。
  3. ご注文の確定:お見積もり内容にご納得いただけましたら、注文書をFaxまたはメールでお送りください。
  4. 精密加工の実施:熟練技術者が高精度工作機械を使用し、お客様の図面通りに精密加工を行います。
  5. 品質検査と納品:測定機で寸法検査と外観検査を実施し、品質基準をクリアした製品のみを梱包してお届けします。

まとめ:塩ビ(PVC)溶接加工品(特注配管部品事例)

本製品は、PVCの優れた耐薬品性精密切削・溶接加工技術を組み合わせることで、高い強度と気密性を実現した特注部品です。

当社は小ロット対応短納期を強みとし、1個からの特注部品製作に対応しています。PVC加工でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

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電話での問い合わせは 0553-33-6927 まで


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