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ポリアミドイミド平歯車・段付き切削加工|ホブ盤・NC旋盤

- プラスチック加工品例 -

ポリアミドイミド平歯車・段付き切削加工|ホブ盤・NC旋盤

ポリアミドイミド樹脂(PAI樹脂)の切削加工事例です。NC旋盤・ホブ盤・ボール盤・タッピング盤を使用し、外径φ31×厚み10mm平歯車・段付き形状・2-M4タップ付き複合加工品を製作した内容を解説します。

この記事の要点

  1. 素材はPAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)丸棒材を使用。外径φ31×厚み10mmの平歯車付き段付きフランジ形状を、NC旋盤・ホブ盤・ボール盤・タッピング盤を使用し、複数工程で製作した事例を紹介。
  2. 歯車仕様はモジュール0.5・歯数60・ピッチ円直径(PCD)30・圧力角20°の並歯平歯車。中心穴φ6(公差0/+0.03)・段差φ14×7mm2-M4タップ(基準線に対して120°位置指定)を含む複合形状加工のポイントを詳解。
  3. PAI樹脂の切削加工で重要な切削熱管理・工具選定・チャッキング方法、ホブ盤での欠けやむしれ防止策、タップ加工での角度精度確保について解説。
  4. PAI樹脂の連続使用温度250〜275℃荷重たわみ温度278℃引張強度152MPaなどの物性値を一次資料照合済みで掲載。PEEK・PEI・PPS・PESとの比較表も収録。
  5. PAI樹脂加工でよくあるトラブルと対策グレード選定ガイドFAQ12問を収録。試作1個からの小ロット加工に対応。
ポリアミドイミド樹脂(PAI樹脂)製平歯車・段付きフランジ切削加工品。外径φ31×厚み10mm、歯車側を下・タップ側を上にして全体形状がわかるよう斜め上から撮影。
ポリアミドイミド樹脂(PAI樹脂)製の平歯車・段付き切削加工品(外径φ31×厚み10mm)。歯車側を下、タップ側を上に置き、全体形状を斜め上から撮影。ホブ盤・NC旋盤による複合加工品。
ポリアミドイミド樹脂(PAI樹脂)製平歯車・段付きフランジ切削加工品のクローズアップ。歯面・段付き形状・M4タップ穴の仕上がりを近接撮影で確認できる。
同加工品のクローズアップ。平歯車の歯面段付き形状(φ14×7mm)・2-M4タップ穴(基準線に対して120°位置指定)の仕上がりが確認できる。PAI樹脂特有のからし色(黄色・黄褐色・アンバー色)の外観も見てとれる。
表1:PAI樹脂(ポリアミドイミド)平歯車・段付き形状・2-M4タップ複合切削加工品の代表仕様
項目内容
素材PAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)丸棒材
外形寸法外径φ31×厚み10mm(段付き:φ14×7mm)
歯車仕様並歯平歯車・モジュール0.5・歯数60・ピッチ円直径(PCD)30・圧力角20°
中心穴φ6(公差:0/+0.03)貫通穴
タップ加工2-M4メスねじ(基準線に対して120°位置指定)、端面から3.5mm内側
加工設備NC旋盤・ホブ盤・ボール盤・タッピング盤
仕上げバリ取り・糸面取り、表面粗さ▽▽相当
図面支給方法客先よりメールにてPDFデータ支給

※ 上表は本加工事例の代表仕様です。同様の形状・素材でも仕様により加工内容が異なります。詳細はお問い合わせください。

▶ これまで製作したポリアミドイミド切削加工事例は、ポリアミドイミド切削加工事例一覧をご覧ください。

当社の加工実績:掲載加工事例543件(2026年6月現在)。PAI樹脂をはじめとするスーパーエンプラ素材の小ロット切削加工を多数手がけており、試作1個からご対応しています。

PAI樹脂精密部品の加工内容と加工方法

本製品は、PAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)丸棒材をNC旋盤・ホブ盤・ボール盤・タッピング盤で複合加工した歯車付きフランジ部品です。平歯車・段付き形状・M4タップという3種類の形状要素を1部品にまとめた、難易度の高い加工事例です。

加工工程ステップ

  1. PDF図面確認・材料準備:客先メールで支給されたPDF図面にて、歯車仕様(M0.5・歯数60・PCD30・圧力角20°)・中心穴φ6(公差0/+0.03)・段差φ14×7mm・2-M4タップ位置(基準線に対して120°位置指定)を確認。PAI樹脂丸棒材を加工代を見込んで切断する。
  2. NC旋盤による外径・端面・厚みの荒加工:超硬バイトで端面加工・外径荒削り・厚み方向の加工を行い、外径φ31・全体厚み10mmを基準に、仕上げ代を残して粗削りする。
  3. NC旋盤による中心穴・段付き形状の仕上げ加工:ドリル・リーマで中心穴φ6(公差0/+0.03)を仕上げ、段差φ14×7mmの形状を超硬バイトで仕上げ、ホブ盤加工前のブランク形状を完成させる。
  4. ホブ盤による平歯車の歯切り加工:ブランクをホブ盤に取り付け、中心穴φ6を基準に芯出し。ホブカッターでPCD30・外径φ31の平歯車形状を精密加工する。
  5. ボール盤・タッピング盤による2-M4タップ加工:φ14の円周上、端面から3.5mm内側の指定位置にM4タップ下穴をボール盤で開け、タッピング盤でM4ねじを加工する。位置は基準線に対して120°指定とし、治具で割り出しを確認する。
  6. バリ取り・寸法検査・歯車部確認・梱包出荷:歯先・歯底・タップ穴・端面・段付き部のバリを手作業で除去。中心穴φ6を基準に、外径、厚み、段付き寸法、タップ位置、歯面状態、歯先の欠け・むしれ有無を確認し、図面仕様を満たしたうえで梱包出荷する。

PAI樹脂切削加工で注意すべきポイント

  • 切削熱の管理:PAI樹脂は耐熱性が高い反面、切削熱がこもりやすい。刃先の切れ味を維持し、エアブローや切削油で発熱を抑制することが加工面品質に直結する。
  • 工具選定:超硬バイト・専用ドリル・ホブカッターなど、PAI樹脂の硬さと靭性に適した工具を選定することで、バリやむしれの発生を抑えられる。
  • ホブ盤での芯出し精度:中心穴を基準にした芯出し精度が歯車のPCD・歯形精度に直結する。段取り時の振れ確認が必須。
  • 歯切り時の切削条件:PAI樹脂の欠けやむしれを防ぐため、送り量と切削速度を適切に調整しながら歯面を仕上げる。PAIは比較的加工しやすいが、切削条件の最適化を怠ると歯面が荒れる。
  • タップ加工の角度精度:2-M4の120°位置指定精度を確保するため、治具の正確な位置決めと割り出し確認が重要。樹脂ねじ部の欠けやむしれに注意し、低速・十分な切削油で加工する。
  • クランプ力の調整:PAI樹脂は金属より変形しやすいため、チャッキング圧を適正に管理し、加工中の変形・変位を最小限に抑える。
この部品の加工について相談する

電話での問い合わせは 0553-33-6927 まで

本製品で使用したPAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)について

PAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)は、イミド結合とアミド結合を主鎖に持つ非結晶性のスーパーエンジニアリングプラスチックです。連続使用温度250〜275℃・荷重たわみ温度278℃という卓越した耐熱性を持ち、高温環境での摺動部品・精密機械部品として広く使われています。からし色(黄褐色)の外観が特徴で、商品名として「トーロン」「ジュラトロンPAI」「TIポリマー」などが知られています。

PAI樹脂のグレード一覧

  • 標準グレード(T4203):電気的特性と機械的強度のバランスに優れたベースグレード。からし色の外観で、電子機器部品・構造部品・精密機械部品に使用されます。物性値はメーカー・成形方法・グレードにより異なるため、設計時には使用材の公表データをご確認ください。
  • 摺動グレード(T4301):PTFEとグラファイトを配合した摺動特化グレード。黒色の外観。200℃超の高温下でも無給油で使用可能。無潤滑ベアリング・シール・軸受などに最適。
  • ガラス繊維強化グレード(GF30):ガラス繊維を30%配合。機械的強度と剛性が大幅に向上。高荷重構造部品・精密部品に適用。
  • 炭素繊維強化グレード(CF30):炭素繊維を30%配合した最高強度グレード。線膨張係数が金属並みのレベルまで低下し、金属代替材料として最適。航空宇宙・半導体製造装置部品に使用。

▶ 素材の詳しい情報はポリアミドイミド(PAI)素材解説ページをご参照ください。

PAI樹脂の特性と優位性

  • 超耐熱性:連続使用温度250〜275℃・荷重たわみ温度278℃はスーパーエンプラの中でもトップクラス。PEEK樹脂(荷重たわみ温度160℃)を大きく上回る。
  • 高い機械的強度:引張強度152MPa・圧縮強度222MPa。250℃の高温下での強度はPOM樹脂の常温強度に匹敵する。
  • 低線膨張係数と寸法安定性:線膨張率3.06×10-5/℃はアルミニウムに近く、金属代替部品として優れた寸法安定性を発揮する。
  • 自己潤滑性と耐摩耗性200℃超の高温下でも無給油摺動が可能。摺動グレードを用いるとさらに低摩擦・高耐摩耗を実現できる。
  • 広範な耐薬品性と電気絶縁性:大多数の酸・溶剤・炭化水素に対して高い耐性を持ち、体積抵抗率1014Ω・cmの優れた電気絶縁性も併せ持つ。

PAI樹脂の主要物性値

表2:PAI樹脂(ポリアミドイミド・標準グレード)の主要物性値一覧
物性項目単位試験規格
比重ASTM D7921.42
引張強度MPaASTM D638152
破断時伸び%ASTM D6387.6
引張弾性率MPaASTM D6384,500
圧縮強度MPaASTM D695222
曲げ強度MPaASTM D790189〜240
衝撃強度(アイゾット)J/mASTM D256144
線膨張率×10-5/℃ASTM D6963.06
荷重たわみ温度ASTM D648278
連続使用温度250〜275
体積抵抗率Ω・cmASTM D2571014
絶縁破壊強さkV/mmASTM D14923
誘電率ASTM D1503.8〜4.1

※ 標準グレード(T4203):電気的特性と機械的強度のバランスに優れたベースグレード。からし色の外観で、電子機器部品・構造部品・精密機械部品に使用されます。物性値はメーカー・成形方法により異なるため、設計時には使用材の公表データを確認してください。

PAI樹脂・他樹脂・金属の素材比較表

表3:PAIとPEEK・PEI・PPS・PES・アルミニウムの特性比較
特性 PAI樹脂 PEEK樹脂 PEI樹脂 PPS樹脂 PES樹脂 アルミニウム
比重 1.42 1.30 1.27 1.35 1.37 2.70
引張強度(MPa) 152 100〜103 105 65〜85 84 270〜310
荷重たわみ温度(℃) 278 160 200 135〜220 203
連続使用温度(℃) 250〜275 250 170 200〜220 180 200〜300
線膨張率(×10-5/℃) 3.06 4.0〜4.7 5.6 4.9〜5.5 5.5 2.3
耐薬品性
電気絶縁性 ×
自己潤滑性 ×
コスト指数 低〜中
汎用性
切削加工事例 PAI切削加工事例 PEEK切削加工事例 PEI切削加工事例 PPS切削加工事例 PES切削加工事例

※ 凡例:◎優秀・○良好・△やや劣る・×不適。数値は公表データの代表値であり、グレードや試験条件により異なります。コスト指数・汎用性は概略比較です。

※ 色凡例:青:対象素材(PAI樹脂) 黄:他の樹脂素材 白:金属素材

PAI樹脂を選ぶべきケース・再検討すべきケース

表4:PAI樹脂(ポリアミドイミド)の素材選定ガイド – 向いているケースと再検討すべきケース
PAI樹脂が向いているケース 他素材も検討すべきケース
連続使用温度が200℃以上の高温環境での使用 常温〜150℃程度の使用ならPEEK・PEI・PPSがコスト面で有利
無給油での高温摺動が必要なベアリング・軸受部品 常温での摺動ならPTFE・MCナイロン・POMの方が材料費を抑えられる
金属代替として軽量化と寸法安定性を両立したい精密部品 強度が最優先なら金属(アルミ・炭素鋼)の検討を推奨
電気絶縁性と高温耐熱性を同時に必要とする電子・電気部品 200℃以下の絶縁部品はPEI・PES・PPSが同等性能でコスト低減できる場合がある
航空宇宙・半導体製造装置など高信頼性が要求される過酷環境での使用 飽和水蒸気・強塩基環境では耐性に制限があり、PEEKが有利な場合も

※ 判断に迷う場合はご相談ください。使用環境・要求仕様をお聞きし、最適な素材をご提案します。

PAI樹脂の長所・短所

表5:PAI樹脂(ポリアミドイミド)の長所・短所まとめ
長所 短所
卓越した耐熱性:連続使用温度275℃・荷重たわみ温度278℃ 材料コストが高い:スーパーエンプラの中でも高価格帯
優れた機械的強度:引張強度152MPa・圧縮強度222MPa 高温使用前の絶乾処理:210℃以上の使用には事前乾燥が必要
低線膨張係数3.06×10-5/℃でアルミニウム並みの寸法安定性 強塩基への弱さ:水酸化ナトリウムなどの強塩基環境での使用は注意
自己潤滑性200℃超の高温下でも無給油摺動が可能 飽和水蒸気環境:高湿度・水蒸気環境では性能低下の可能性
優秀な耐摩耗性:高温下でも安定した摺動特性を維持 色調が限定的:からし色・茶色系の外観のみで透明性なし
広温度範囲対応-196℃(極低温)から275℃まで対応可能 供給メーカーが限定的:特殊材料のため調達先の選択肢が少ない
優れた耐薬品性:ほとんどの酸・溶剤・炭化水素に耐性 加工条件管理が重要:切削熱の蓄積を防ぐ条件設定が必要
電気絶縁性:体積抵抗率1014Ω・cmの高い絶縁性能

PAI樹脂加工でよくあるトラブルと当社の対策

表6:PAI樹脂切削加工でよくあるトラブルと当社の対策
トラブル 主な原因 当社の対策
歯面の欠けやむしれ ホブカッターの摩耗・切削条件の不適切な設定 刃物の定期交換と、PAI樹脂特性に合わせた送り量・切削速度の最適化
中心穴の寸法ばらつき 切削熱による寸法変化・リーマの磨耗 エアブローで加工熱を除去しながら加工。リーマ仕上げで公差(0/+0.03)を確保
タップ穴のバリ・ねじ山の損傷 高速加工・切削油不足・タップ選定ミス 低速タッピング・適切な切削油の使用。樹脂ねじ専用タップの選定で対応
120°位置指定のずれ 割り出し治具の設定ミス・位置決め不足 加工前の治具・割り出し確認を徹底。加工後に角度測定で品質保証
表面粗さの悪化 送り速度過大・工具の切れ味低下 仕上げ加工では切削速度・送り量を調整。超硬バイトの定期交換で品質を維持

※ 上記以外のトラブルや特殊な加工要件についても、お気軽にご相談ください。

PAI樹脂加工品が活躍する分野

  • 試作・開発分野:1個からの小ロット対応が可能なため、新製品開発・試作品製作・量産前の検証部品として広く利用されています。
  • 航空宇宙・防衛産業:エンジン部品・構造部材・電子機器筐体など、高温・高信頼性が要求される極限環境での使用に最適。
  • 半導体製造装置・電子機器:ウエハー搬送部品・チャンバー部品・絶縁部品など、高温と電気絶縁性の両立が求められる用途に多数採用。
  • 自動車・産業機械:エンジン周辺の高温摺動部品・ベアリング・無給油軸受として、メンテナンスフリーの省力化に貢献。

よくある質問(FAQ)

Q1. PAI樹脂とPEEK樹脂の主な違いは何ですか?

A1. 最大の違いは耐熱性です。PAI樹脂の荷重たわみ温度は278℃で、PEEK樹脂の約160℃を大幅に上回ります。線膨張係数もPAI(3.06×10-5/℃)の方がPEEK(4.0〜4.7×10-5/℃)より低く、寸法安定性に優れています。一方、PEEKは吸水率が低く、幅広い使用実績があります。

Q2. PAI樹脂の歯車(ギア)加工は可能ですか?

A2. はい、対応しています。ホブ盤を使用したホブ加工で、並歯・モジュール0.5〜数mm平歯車加工が可能です。加工には歯車形状が記載された図面(モジュール・歯数・圧力角・PCD等)のご支給が必要です。

Q3. PAI樹脂の切削加工で特に注意すべき点は何ですか?

A3. 切削熱の管理が最重要です。PAI樹脂は耐熱性が高い反面、切削熱がこもりやすく、加工条件が不適切だと歯面や穴面にむしれ・バリが発生しやすくなります。超硬工具の使用・適切な切削速度の設定・エアブロー・切削油の活用が重要です。

Q4. 段付き形状と平歯車を同一部品で加工できますか?

A4. はい、本事例のようにNC旋盤で段付き形状を仕上げた後、ホブ盤で歯切り加工を行うという複合工程対応が可能です。中心穴を基準とした芯出しにより、歯車と段差の同軸精度を確保しています。

Q5. 基準線に対して120°指定されたM4タップ(メスねじ)加工はできますか?

A5. 対応しています。ボール盤でM4タップ下穴を開け、タッピング盤でねじ加工します。基準線に対する120°位置指定の精度は、治具の正確な位置決めと割り出し確認で確保しています。角度精度・ねじ山品質はご依頼後に確認します。

Q6. PAI樹脂は210℃以上の高温環境で使用できますか?

A6. 使用可能ですが、事前の絶乾処理(乾燥)が必要です。吸水した状態のまま210℃以上にさらすと樹脂が破損する恐れがあります。段階的な昇温と適切な支持方法により、熱変形を最小限に抑えることが重要です。

Q7. PAI樹脂の摺動グレードと標準グレードはどう使い分ければよいですか?

A7. 摺動グレード(T4301)はPTFE・グラファイト配合で摩擦係数が低く、高温ベアリング・無潤滑軸受に最適です。標準グレード(T4203)は電気的特性と機械的強度のバランスが良く、構造部品・電子機器部品に適しています。

Q8. 図面はどのような形式で支給すればよいですか?

A8. PDFデータをメールで送付いただく形式が最も多いです。CADデータ(DXF・STEP等)でも受け付けています。歯車加工の場合は、モジュール・歯数・圧力角・PCD等の歯車諸元が明記された図面が必要です。

Q9. 中心穴の公差(0/+0.03)のような精密加工は可能ですか?

A9. はい、対応しています。本事例ではφ6(公差0/+0.03)の中心穴をドリル下穴加工後にリーマで仕上げています。樹脂素材の精密穴加工では切削熱による寸法変化に注意が必要で、当社では加工条件を管理しながら対応しています。

Q10. 納期はどのくらいかかりますか?

A10. 加工内容や数量により異なりますが、標準的な部品で5〜7日程度が目安です。複数工程の複合加工や特殊な精度要求がある場合はさらに期間を要することがあります。緊急対応も可能な場合がありますので、まずはご相談ください。

Q11. 1個からの試作加工に対応していますか?

A11. はい、1個からの小ロット加工に対応しています。試作品・検証用部品・交換部品など、少数のご依頼でもお受けしています。図面支給によるオーダーメイド加工が基本です。

Q12. PAI樹脂の入手は難しいですか?材料手配も依頼できますか?

A12. PAI樹脂は汎用樹脂と比較して供給メーカーが限定的です。当社では材料の手配から加工・納品まで一貫して対応していますので、素材調達の手間をかけずにご依頼いただけます。

ご依頼から納品までの流れ

  1. お問い合わせ・図面支給:ご加工内容・数量・納期のご要望をお知らせいただき、図面(PDF・CADデータ等)をご支給ください。
  2. 技術検討・お見積り:図面を確認のうえ、最適な加工方法・工程を検討し、お見積りを提出いたします。
  3. ご注文・材料手配:正式ご注文後、PAI樹脂丸棒材を手配し、加工工程に着手します。
  4. 加工・品質検査:NC旋盤・ホブ盤・ボール盤・タッピング盤にて加工し、各工程で寸法・形状・表面を検査します。
  5. 最終検査・納品:完成品を最終検査後、梱包して宅配便にてお届けします。

まとめ

PAI樹脂(ポリアミドイミド樹脂)は、連続使用温度275℃・荷重たわみ温度278℃というスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)の中でもトップクラスの耐熱性と、高い機械的強度低線膨張係数自己潤滑性を併せ持つ素材です。本事例のような複合形状(平歯車・段付き・M4タップ)の加工も、当社の複数設備による一貫対応で品質よく仕上げています。

PAI樹脂の切削加工歯車加工ねじ加工についてお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。試作1個から小ロット生産まで、図面支給によるオーダーメイド加工に対応しています。

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