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ABS樹脂ケース接着加工品

- プラスチック加工品例 -

ABS樹脂ケース接着加工品

【ABS樹脂ケース接着加工品】

ABS樹脂ケース接着加工品

【ABS樹脂ケース接着加工品】

ABS樹脂ケース接着加工品

ABS樹脂ケース接着加工品です。
ABS樹脂の板材に穴あけ加工し、ヘリサート(インサート)を挿入し、接着加工して箱形に仕上げました。
穴からはダイヤルやメーターなどが顔を出し、操作ボックスとして使われるようです。
ABS樹脂は接着加工な容易な素材で、このような様々なボックスを作ることができます。

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン)は、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)の3つの成分を組み合わせた熱可塑性プラスチックです。耐衝撃性に優れており、割れにくく粘り強い特性を持っています。加工性が良好で、射出成形や押出成形などの様々な成形方法に適用できます。電気絶縁性や寸法安定性も良く、着色しやすいため多彩な色調の製品を作ることができます。自動車部品、家電製品の筐体、玩具、建材など幅広い分野で使用されている汎用性の高い素材です。比較的安価で入手しやすく、リサイクルも可能なため、工業製品から日用品まで広く普及しています。

(※これまで手掛けたABSケース製品はこちら → ABSケース加工品)
(※詳しい素材情報はこちら → ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン))

 

ABS樹脂ケース接着加工品 | 深掘り解説:お客様の課題解決をサポート

このウェブページで紹介したABS樹脂ケース接着加工品について、より詳しく解説いたします。このページでは、製品の背景にある加工技術、ABS樹脂の特性、用途事例、そしてよくあるご質問まで、幅広くご紹介することで、お客様の樹脂加工に関する疑問や課題解決をサポートいたします。

この加工内容や加工方法について:精密切削と接着技術の融合

このABS樹脂ケースは、マシニングセンターによる精密切削加工と、溶剤接着による接合という、2つの技術を組み合わせて製作されています。

  1. 精密切削加工:ABS樹脂板材を、エンドミルやドリルなどの切削工具を用いて、設計図面に基づいて正確な形状に切削加工しています。穴あけ加工後には、ヘリサート(インサート)を挿入することで、ネジ締結強度を高めています。

  2. 接着加工:切削加工されたパーツを、ABS樹脂専用の溶剤接着剤を用いて、高い精度で接合して特注ケースを製作しています。溶剤接着は、樹脂同士を化学的に結合させるため、強度が高く、美しい仕上がりが得られます。

ポイント精密切削加工と接着加工を組み合わせることで、複雑な形状や高い寸法精度の要求に応えることが可能です。

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン):その特性と魅力

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン)は、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)という3種類のモノマーを共重合させた樹脂です。その優れたバランスから、様々な分野で使用されています。

特徴

  • 優れた機械的強度:耐衝撃性、剛性、硬度に優れています。
  • 良好な成形性:射出成形、押出成形、真空成形など、様々な成形方法に対応できます。
  • 美しい表面外観:光沢があり、着色性にも優れています。
  • 電気絶縁性:電気絶縁材料としても利用できます。
  • 耐薬品性:酸、アルカリ、油などに対して比較的安定しています。

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン):長所と短所

特性 長所 短所
機械的強度 耐衝撃性、剛性、硬度に優れる。過酷な環境下でも使用可能。 耐候性が低い。屋外での長期使用には不向き。
成形性 射出成形、押出成形、真空成形など、様々な成形方法に対応可能。複雑な形状の製品も製造可能。 耐熱性が低い。高温環境下では変形や劣化の恐れがある。
表面外観 光沢があり、着色性にも優れる。美しい外観の製品を実現可能。 傷つきやすい。硬いものと接触すると傷がつくことがある。
電気絶縁性 電気絶縁材料として利用可能。電気製品の筐体などに適している。 可燃性がある。火気厳禁。
耐薬品性 酸、アルカリ、油などに対して比較的安定。幅広い環境で使用可能。 特定の溶剤に弱い。使用環境によっては注意が必要。
その他の特徴 加工が容易。切削、接着、塗装などの二次加工がしやすい。比較的安価。他のエンジニアリングプラスチックに比べてコストを抑えることができる。

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン):使用場面と用途例

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン)は、その優れた特性から、様々な分野で使用されています。

  • 家電製品:テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの筐体
  • 自動車部品:内装部品、外装部品(グリル、バンパーなど)
  • 事務機器:コピー機、プリンター、FAXなどの筐体
  • 玩具:ブロック、人形、模型など
  • 雑貨:文具、家具、容器など
  • 産業用部品:機械部品、電気部品、ケースなど

このABS樹脂ケースは、産業用機器の保護ケースや、電子部品の収納ケースなど、様々な用途にご利用いただけます。

ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン):主な物性値

物性値 単位 数値
引張強度 MPa 40~50
曲げ強度 MPa 70~90
アイゾット衝撃強度(ノッチ付) J/m 100~200
ロックウェル硬度(Rスケール) 100~120
熱変形温度 80~100
線膨張係数 ×10⁻⁵/℃ 7~9
吸水率 % 0.2~0.4
比重 1.04~1.06

ポイント:上記物性値は、あくまで一般的なABS樹脂の代表値です。製品の用途や要求特性に応じて、適切なグレードを選択する必要があります。

ABS樹脂 vs 他素材:比較と優位性

素材 特徴 ABS樹脂との比較 優位点
ポリカーボネート 透明性、耐衝撃性、耐熱性に優れる。 ABS樹脂に比べて、耐衝撃性、耐熱性は高いが、価格は高い。 透明性が必要な場合や、より高い耐衝撃性、耐熱性が求められる場合に有利。
アクリル樹脂 透明性、耐候性に優れる。 ABS樹脂に比べて、透明性、耐候性は高いが、機械的強度は低い。 透明性、耐候性が必要な場合に有利。
金属(アルミニウム) 強度、剛性、耐熱性に優れる。 ABS樹脂に比べて、強度、剛性、耐熱性は高いが、重量が重く、加工コストも高い。 高い強度、剛性、耐熱性が求められる場合に有利。

ABS樹脂の優位点

  • バランスの取れた性能:機械的強度、成形性、表面外観、電気絶縁性など、様々な特性をバランス良く備えています。
  • 加工の容易さ:切削、接着、塗装などの二次加工が容易です。
  • コストパフォーマンス:他のエンジニアリングプラスチックや金属に比べて、比較的安価です。

FAQ:よくあるご質問

  • Q1: ABS樹脂ケースの最小ロット数は?
    A1: 最小ロット数は「1個」から製作可能です。ただ、数量が多くなったほうが単価は下げられます。お気軽にお問い合わせください。

  • Q2: ABS樹脂ケースの納期は?
    A2: 納期は、ご注文数量や加工内容によって異なります。お見積りの際にお知らせいたします。

  • Q3: ABS樹脂ケースの価格は?
    A3: 受注生産ですので、価格はケースのサイズや形状、加工内容、数量によって異なります。お見積りをご依頼ください。

  • Q4: ABS樹脂以外の樹脂でのケース製作は可能ですか?
    A4: はい、可能です。ポリカーボネート、アクリル、塩ビなど、様々な樹脂素材に対応できます。

  • Q5: 図面がない場合でも、ケースの製作は可能ですか?
    A5: はい、可能です。お客様のイメージや仕様をお伺いし、設計図作成から対応いたします。

  • Q6: ケースにロゴや文字を印刷することは可能ですか?
    A6: はい、可能です。シルク印刷、インクジェット印刷など、様々な印刷方法に対応できます。

  • Q7: 試作品の製作は可能ですか?
    A7: はい、可能です。試作品を製作し、形状や機能をご確認いただけます。

  • Q8: どのような接着剤を使用していますか?
    A8: ABS樹脂専用の溶剤接着剤を使用しています。高い強度と美しい仕上がりが得られます。

まとめ

ABS樹脂ケース接着加工品は、精密切削加工接着加工という2つの技術を組み合わせることで、お客様の様々なニーズにお応えできる製品です。

  • 高い精度と品質
  • 自由な形状設計
  • 短納期対応

ABS樹脂を含め様々な樹脂加工のことなら、当社にお任せください。お客様の課題解決を全力でサポートいたします。

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