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塩ビ溶接加工品

- プラスチック加工品例 -

塩ビ溶接加工品

【塩ビ溶接加工品】

【塩ビ溶接加工品】

【塩ビ溶接加工品】

グレー色の塩ビ溶接加工品です。
外寸は縦103mm×横103mm。
市販品(既成品)の水道用TS継手バルブソケットVS40を、指定の長さに切断し、塩ビプレートの穴部に接着加工し、そのあとに溶接加工を行っています。
溶接することにより強度が増し、空気圧や水圧が多くかかる部分でも、耐久性を上げることができます。
なお「塩ビ」とは略称で、通常は「塩化ビニル」「塩化ビニール」「PVC」などと呼ばれます。

(※これまで作った塩ビ溶接加工製品はこちら → 塩ビ溶接加工品)
(※詳しい素材情報はこちら → ポリ塩化ビニル(塩ビ,エンビ,PVC))

 

塩ビ(PVC)切削・溶接加工の技術解説:特徴から物性、用途まで徹底解説

ウェブページをご覧いただき、誠にありがとうございます。こちらの製品は、塩ビ(塩化ビニル樹脂、PVC)を旋盤とマシニングセンターで精密に切削加工した部品を、溶接技術で組み上げて製作したものです。ここでは、この製品に込められた加工技術、使用している塩ビという素材、そしてその素材が活躍する場面について、詳しくご紹介します。


この加工内容と加工方法の詳しい解説

今回の製品は、以下の3つの主要な工程を経て製作されています。

  1. 旋盤・マシニングセンターによる精密な切削加工
    まず、グレーの塩ビ板から旋盤とマシニングセンターを使って、製品の各パーツを削り出します。旋盤では円筒形状の加工を得意とし、マシニングセンターでは外形加工と穴あけ加工を行います。

    塩ビは、切削条件を誤るとすぐにバリが出たり、熱で溶けてしまうデリケートな素材です。そのため、熟練の職人がバイトやエンドミル、ドリルといった様々な刃物を使い分け、切削速度や送り速度を綿密に調整しながら、丁寧に、そして正確に加工を進めます。今回使用した「水道用TS継手バルブソケットVS40」のような既製品の部品も、製品全体に合わせた最適な精度で慎重に切削加工しています。

  2. 熟練の技が光る溶接加工
    切削加工で製作した部品と既製品を、熱風溶接という手法で組み上げていきます。溶接棒という塩ビ製の棒を溶かし、熱風を当てながら部品同士を隙間なく接合していきます。

    溶接された部分は、母材と同じ塩ビ素材で一体化するため、接着剤では実現できない高い強度と、液体や気体の漏れを防ぐ気密性を確保できます。この技術は、薬品タンクや配管など、高い信頼性が求められる製品に欠かせません。

  3. 徹底した検査と仕上げ
    溶接後は、溶接部分の強度や外観を入念にチェックし、必要に応じて仕上げ加工を行います。製品の性能を最大限に引き出すために、細部にまでこだわっています。


塩ビ(PVC)樹脂の特徴と特性

今回使用した塩ビ(塩化ビニル樹脂)は、汎用プラスチックとして非常に幅広い分野で活躍している素材です。その主な特徴は以下の通りです。

  • 優れた耐薬品性:酸やアルカリ、油類に強く、腐食しにくいため、薬品タンクや配管、実験装置などに多く採用されます。特に、塩酸や苛性ソーダなどの強酸・強アルカリに対する耐性は抜群です。
  • 高い電気絶縁性:電気を通しにくい性質を持つため、電気部品のカバーや絶縁材としても利用されます。
  • 難燃性:火元を離すと自然に消火する自己消火性があるため、燃えにくいという特徴を持っています。
  • 加工性の良さ:切削、溶接、熱曲げ、接着など、様々な加工が容易に行えます。
  • コストパフォーマンスの高さ:比較的安価で入手できるため、コストを抑えたい場合に非常に有効な選択肢となります。

塩ビ樹脂が使用されるシチュエーションと具体例

塩ビ樹脂は、その優れた特性から多岐にわたる分野で利用されています。

  • 化学プラント・薬品工場:耐薬品性を活かし、薬品タンク、排気ダクト、ポンプ部品、配管継手などに使用されます。
  • 半導体製造装置:純水や特殊な薬液を扱うラインで、配管や継手として使われます。
  • 水処理・環境関連:浄水場のろ過装置や排水処理設備の部品、配管に採用されます。
  • 食品工場:酸性の食品や洗浄液を扱うラインの部品としても使用されます。
  • 建築・土木:水道管や雨どい、サッシ、床材など、私たちの身近な場所でも活躍しています。

代表的な素材物性比較表

塩ビが他の素材と比べてどのような優位性を持っているのかを、物性表で比較してみましょう。

物性項目 塩ビ(PVC) POM(ポリアセタール) PTFE(テフロン?) SUS304(ステンレス)
耐薬品性
耐熱性
耐摩耗性
加工性
コスト
比重 1.3~1.4 1.4 2.1~2.2 7.9
電気絶縁性 ×

※ ◎:非常に優れている、〇:優れている、△:劣る

塩ビの優位点

上記の表からもわかるように、塩ビの最大の優位点は「耐薬品性とコストパフォーマンスのバランス」にあります。特に、酸やアルカリといった腐食性の高い薬品を扱う環境では、高価なフッ素樹脂(PTFE)やステンレスよりも、安価で加工しやすい塩ビが最適な選択肢となることが多々あります。


加工依頼をご検討の方へ:有益な関連情報

1. 加工図面のポイント

加工依頼の際は、製品の用途や使用環境(薬品の種類、温度、圧力など)を詳しくお伝えください。これにより、素材の選定から加工方法まで、最適なご提案が可能になります。

2. 塩ビの接着と溶接の違い

塩ビは接着剤でも接合できますが、溶接の方がより高い強度と気密性を得られます。特に、薬品や水を入れるタンクや配管など、漏れが許されない用途では溶接加工が不可欠です。

3. 小ロットから量産まで対応

弊社では、試作品1個から、ある程度の量産品まで柔軟に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。


まとめ

こちらの製品は、塩ビの優れた耐薬品性と加工性を最大限に引き出し、切削加工と溶接加工という2つの高度な技術を組み合わせることで、お客様の厳しい要求に応えた一例です。

塩ビは、その特性から薬品や水に関わる様々な産業で不可欠な素材です。もし、「腐食性の高い液体を扱う部品を探している」「コストを抑えながらも信頼性の高いタンクや配管を製作したい」といった課題をお持ちでしたら、塩ビ切削・溶接加工がその解決策となるかもしれません。

私たちは、お客様の課題に寄り添い、最適な樹脂素材と加工方法をご提案いたします。どのようなことでも、まずはお気軽にお問い合わせください。

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