琥珀から最古のヤモリの化石発見
ナショナル ジオグラフィックWebサイト - 2008年9月5日
ミャンマーで発掘された琥珀(木の樹脂が固化した塊)の中に、1億年前のヤモリの部位が入っているのが見つかった。今回の発見は「非常に幸運だった」と科学者らは口をそろえる。
足から指にかけての部位と尾の一部(写真左)だけが化石として残っていたこの新種のヤモリは、これまで最古の記録を持つヤモリの化石よりもさらに4000万年もさかのぼる。
足の部位は非常に保存状態が良く、趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる無数のかぎ針のような構造で覆われた指趾の腹側をはっきりと見ることができる。この構造部分は顕微鏡でしか観察できないが、これによって現代のヤモリは壁や天井に吸着する能力を持つ。
オレゴン州立大学を拠点とした研究チームは、この趾下薄板の数から、この古代のヤモリは体長2.5センチ未満の子どもであり、成長すれば体長30センチ程度には達したと推測している。
この発見によって、ヤモリは1億1000万年前〜9700万前の白亜紀前期にアジアに生息し、その頃には既に足が吸着するという特殊な機能を進化させていたことがわかったと研究チームは述べている。