透明樹脂内にレーザー光で立体的な粒子列…阪大教授ら成功
読売新聞 - 2008年9月3日
レーザー光を使い、透明樹脂の中に微細な金属粒子を立体的に並べることに、大阪大産業科学研究所の真嶋哲朗教授(励起分子化学)らが成功した。立体構造の回路を持つ折り曲げ自在の超高密度基板の実現につながる技術で、ドイツの科学誌「アドバンスド・マテリアルズ」に近く掲載される。
素材は、ポリ酢酸ビニルやポリビニルアルコールに、金や銅などの金属イオンと、強い光で還元作用を示す増感剤を混ぜた合成樹脂。
比較的弱いレーザーを2方向から照射すると、その交点だけで増感剤が反応し、周辺の金属イオンが還元されて微細な金属粒子になる。交点を動かすと、金属粒子が幅4〜5マイクロ・メートルで並ぶ列を三次元的に作れる。加熱すれば金属粒子が融合し、1本につながるという。
レーザーの出力を高めると、光の通り道に沿った金属粒子の列や気泡によるトンネルも作れた。真嶋教授は「マイクロマシンの加工にも応用できる」と話している。