北京「鳥の巣」、天井の膜は日本製
朝日新聞 - 2008年8月22日
北京五輪の主会場「鳥の巣」の天井に、長崎県松浦市の工場で中興化成工業(東京)が作った約6万平方メートルの膜材が使われている。国家プロジェクトに納めることで海外の信用を高め、10年に開催されるサッカーのワールドカップ南アフリカ大会の会場でも受注に成功した。
膜材はガラス繊維の布をフッ素樹脂で覆ったもので、大屋根の天井に採用された。太陽の紫外線に対する耐候性や会場の残響を吸収する性能が評価された。屋根には旭硝子(東京)のフィルム素材が使われている。
中興化成の膜材は東京ドームやタイ・バンコクの空港にも使われている。中国では20件以上の受注に成功。南アは5万人収容の会場で2万8500平方メートル使う。
同社の前身は長崎県の福島炭鉱などを経営した中興鉱業。60年代に化学メーカーに転身し、フッ素樹脂を使ったさまざまな製品を手がけている。07年度の売上高は107億円、従業員約470人