【躍進!!東大阪の元気企業】表面処理技術を極める 高島工業
フジサンケイ ビジネスアイ - 2008年7月31日
冷間鍛造で金型寿命を延ばすために行われる金属の表面処理「ボンデ処理」を中心に、防錆処理や精密部品洗浄などを手がけているのが高島工業だ。
1960年、ミシン部品などの表面に酸化被膜を形成してさびを防ぐ「黒染」処理からスタート。その後ボンデ処理や防錆のパーカライジング処理を始めた。
直径約1ミリの極小ビスから長さ4メートルという長尺のシャフトにいたるまで、あらゆる部品の表面処理をこなす。大量生産から多品種少量生産までフレキシブルに対応しており、取扱品目は実に3000種類以上にも及ぶ。
新技術や新製品の開発にも意欲的。2003年にはクロムなどの有害重金属を含まない薄膜の防さび処理技術「デルタプロテクト」をドイツから導入した。環境保護を重視する自動車メーカーの動きに対応するのが狙いで、ボルトやナットのコーティングに活用している。
05年に導入した超音波真空乾燥洗浄ラインは、液晶パネルのバックライトに使う極小部品を洗浄する。汚れをなくすことでバックライト寿命が延びるという。このほか、橋梁(きょうりょう)などさびが発生しやすい場所に使用するボルトやナットのフッ素樹脂コーティングも手がける。
現在、需要の半分以上が自動車部品向け。世界的にみると自動車生産は拡大基調を維持しており、その部品加工では冷間鍛造の導入が増えている。「市場はまだまだ開拓できる」(高島秀昭社長)と今後の業容拡大に意欲を燃やしている。