ABS樹脂トレー、薄くし製造コスト減 ダイサン
日本経済新聞 - 2008年7月31日
プラスチック製品や金型製造のダイサン(栃木県足利市、小滝大蔵社長)はABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂製の工業用トレーを開発した。各種樹脂製品は原材料高の影響を受けているが、強度を保ちつつ薄く仕上げたことで、コスト面での優位性をアピール。精密機器などの出荷・搬送用の需要開拓を進める。
開発したトレーは肉厚が0.6ミリ、縦200ミリ、横135ミリ。金型に樹脂の流れをスムーズにする太い溝状の「誘導体」と呼ばれる同社の特許を駆使することで、他社の既存製品より薄さを実現する一方、強度を保つことにも成功した。
ABSはPP(ポリプロピレン)樹脂より精度の面で優れており、IC関係の部品などの搬送用トレーなどに適しているという。原油高の影響で、各種樹脂の原材料は上昇しているが、薄肉のため、製造コストは既存のABS樹脂の製品より半分程度で済む、としている。