環境に優しい「エコ消しゴム」を開発した岐阜工業高の化学研究部のメンバー
岐阜新聞 - 2008年7月26日
県立岐阜工業高校(羽島郡笠松町)の化学研究部が、環境ホルモンの疑いのある成分を含まず、燃やしてもダイオキシンが発生しない「エコ消しゴム」を開発した。日本環境化学会から高校環境化学賞優秀賞に選ばれ、8月9日に静岡市で開かれる学会の公開セミナーで研究成果を発表する。
多くの消しゴムは紙の表面を削り取る研磨剤とプラスチック(プラ)、柔軟性を持たせる可塑(かそ)剤でできている。プラは低温で燃やすとダイオキシンが発生するポリ塩化ビニール、可塑剤は環境ホルモンの疑いのあるフタル酸系エステルを使った商品が多いといい、同部の生徒6人が1年掛かりで環境に優しい消しゴムの開発に挑んだ。
原料メーカーからサンプルの提供を受け、可塑剤は食品添加物にも使われる食用油に近い成分に、プラはダイオキシンの原因となる塩素を含まないアクリル系樹脂の粉末に切り替えて開発。JIS(日本工業規格)を満たす品質を確保した。賞は全国15校が寄せた16の論文を審査、最優秀賞に次ぐ優秀賞(2校)に選ばれた。
部長の生活化学科3年高見卓馬君(18)は「プラと可塑剤の種類や含有量を変えてデータを収集するのが大変だった。量産にも対応できるよう改良を重ねたい」と話している。