骨の再生促す新素材開発 京大と樹脂メーカー
47NEWS - 2008年7月24日
がん手術や事故で失われた骨の再生を促すための“足場”となる新素材を、京都大と大阪市の樹脂メーカー「タキロン」が共同開発し、24日発表した。
欠損部位に合わせた加工が容易で、骨髄細胞が集まってきて骨が再生されると自然分解し、異物が残らないのが特長。
4月に米食品医薬品局(FDA)の承認を得ており、商品名「コンポラス」としてタキロンが来年の米国販売を目指す。京大の中村孝志教授(整形外科)は「将来は美容外科への応用も期待できそうだ」としている。
新素材は、骨髄細胞が定着しやすいよう、微細な穴が互いにつながったスポンジ構造。骨の主成分であるハイドロキシアパタイトと、1年−1年半で自然分解する樹脂を組み合わせた。
対象となるのは、転移がんの摘出手術や事故などで骨の一部が失われた患者。欠損部位に埋め込むと自然に骨髄細胞が集まってくるが、急ぐ場合は患者から採取した骨髄細胞を注入する。幅数センチの欠損なら1−2カ月で再生が期待できるという。