包装ごみのリサイクル広がる 県内市町村
岩手日報 - 2008年5月22日
レジ袋や包装フィルムなどプラスチック製容器包装の分別収集が、県内市町村で広がりを見せている。県によると現在、分別収集しているのは8市町・一部事務組合だけだが、2009年度までに30市町村で計画されている。廃棄物減量とリサイクルの機運は高まるが、集積施設の改修や住民への周知などが課題となって実施を見送る自治体もあり、対応は割れている。
プラスチック製容器包装は「プラ」マークが付く袋やトレー、チューブなど。コンビニエンスストアの普及などで廃棄量は急増している。ペットボトルの分別は進んでいるが、ほかのプラスチックごみの市町村収集分は大部分が焼却されている。
花巻市は02年度から分別収集を実施。さらに今年3月末、同市矢沢の市清掃センターにプラスチックごみの選別ラインを約2400万円かけて整備した。パート職員が手作業で該当外のごみを取り除き、リサイクル率を高めている。
同センターの照井正明所長は「袋の中に少しでも未分別や汚れた物があるとリサイクル業者の基準に満たず、収集した2割ほどが焼却処理に回ってしまっていた」と説明する。
盛岡市は都南地区を除き、ペットボトル以外のプラスチックを燃えるごみとして収集、焼却しているが、10年度から市内全域で分別収集する方針。宮古市も09年度から分別収集するなど、多くの自治体が2、3年以内の実施を予定する。
一方、滝沢村は当面、ペットボトル以外のプラスチックは分別収集しない方針。新興住宅地を数カ所抱え、ごみの未分別が頭を悩ませている。
同村環境課の中村英規課長は「施設整備に加え、収集後の再分別に経費がかかる可能性もあり踏み切れない」と苦慮する。
日本容器包装リサイクル協会(東京)によると、本県市町村のプラスチック製容器包装のリサイクル実績(06年度)は1500トン。東北で5番目、全国平均も大きく下回る。
県の分別収集促進計画によると、プラスチック製容器包装(ペットボトル除く)の収集目標は12年度で約6300トン。県は分別収集の実施を市町村に働き掛ける。