【開発物語】日プラ「美ら海水族館の巨大水槽パネル」―SankeiBiz

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■存在すら気づかせない接着の技

≪STORY≫

 年間280万人が訪れ、首里城と並ぶ沖縄観光の人気スポットとして知られる「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」(沖縄県本部町)。施設の目玉である世界最大級の巨大水槽「黒潮の海」は、約70種、1万6000匹の海洋生物を収容し、悠然と泳ぐジンベエザメやマンタが来場者を魅了する。

 だが、来場者と水槽を仕切るパネルに、世界最高水準の日本の技術が詰まっていることを知る人は少ない。

 美ら海水族館のパネルを開発したのは、香川県高松市郊外の工業団地に本社を置く日プラ。大型水槽や水槽用パネルを専門に手がける中小企業だ。大手化学メーカーの住友化学から供給を受けたアクリル板を材料に、1枚の巨大パネルを作り上げ、施工した。

 美ら海水族館の巨大水槽のパネルの厚さは60センチ。住友化学が製造した縦8.5メートル、横3.5メートル、厚さ4センチのパネルを15枚張り合わせて1枚のパネルにする。トレーラーで運べる最も大きなサイズだ。これを現地に運び、計7枚のパネルを特殊な接着法でつなぎ、「黒潮の海」は完成した。

 前例のない大きさだけに、開発は大きな賭けだった。「やり方をひとつ間違えただけですべてが駄目になる世界」。日プラの敷山哲洋社長は、開発の難しさをこう説明する。

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